M-1グランプリ:10年前のチャンピオンは“最後の”敗者復活戦勝者 5年ぶり開催で“豊作の年”

10年前の「M-1グランプリ2015」のファイナリストたち
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10年前の「M-1グランプリ2015」のファイナリストたち

 漫才コンテスト「M-1グランプリ2025」(ABC・テレビ朝日系)の決勝が、12月21日午後6時半からに放送される。史上最多の11521組から選ばれた10組が“漫才日本一を争うが、ここでは10年前の「M-1グランプリ2015」を振り返ってみたい。

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 「M-1グランプリ」は、2001年からスタートし、これまでに「中川家」や「フットボールアワー」「ブラックマヨネーズ」らがグランプリを受賞するなど、人気コンビを数多く輩出してきたコンテスト。結成15年以内(2010年1月1日以降の結成)というタイムリミットが設けられているほか、「オードリー」「かまいたち」をはじめ準優勝のコンビもブレークするなど、数あるお笑い賞レースの中でも影響力の強い大会となっている。なお、昨年は「令和ロマン」が初の連覇を達成。決勝初進出ながら準優勝に輝いた「バッテリィズ」もブレークを果たした。

 5年ぶりの開催となった2015年のM-1グランプリ。それまで結成10年以内だったが同年から結成15年以内に参加資格が拡大された。同年は3472組がエントリー。決勝は「ハライチ」(決勝出場は3回目、以下決勝出場回数)、「タイムマシーン3号」「ジャルジャル」「銀シャリ」(ともに2回目)のほか、「馬鹿よ貴方は」「メイプル超合金」「スーパーマラドーナ」「和牛」(ともに初)と、敗者復活を勝ち取った「トレンディエンジェル」(初)の9組で争われた。

 最終決戦には、ボケとツッコミが入れ替わるテクニカルな漫才を披露したジャルジャル、ハゲネタ全開のハイテンション漫才で盛り上げたトレンディエンジェル、絶品のしゃべくり漫才を披露した銀シャリが進出。トレンディエンジェルが見事チャンピオンに輝いた。なお、敗者復活戦からチャンピオンに輝いたのは、現時点ではトレンディエンジェルが最後となっている。

 5年ぶりの開催ということもあってか、振り返ると「ぽかぽか!」(フジテレビ)のMCを務めているハライチを筆頭に、メイプル超合金、タイムマシーン3号、銀シャリ、ジャルジャルなど現在も活躍中のコンビが多い豊作の年だったといえる。もちろんチャンピオンのトレンディエンジェルもブレーク。斎藤司さんは卓越した歌唱力を生かしミュージカルでも活躍。たかしさんも芯の通ったキャラと後輩芸人への面倒見の良さで知られている。

 今年の「M-1グランプリ2025」は、大会史上最多の総エントリー数1万1521組の中から、「エバース」「豪快キャプテン」「真空ジェシカ」「たくろう」「ドンデコルテ」「ママタルト」「めぞん」「ヤーレンズ」「ヨネダ2000」の9組が決勝に進出。敗者復活戦の勝者を合わせた10組で争う。果たして今年の勝者は誰になるのか注目だ。

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