吉沢亮:「国宝」で毎日映コン主演俳優賞 「皆さんのおかげで僕はこの場に立てています」

「第80回毎日映画コンクール」贈呈式に登場した吉沢亮さん
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「第80回毎日映画コンクール」贈呈式に登場した吉沢亮さん

 「第80回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞主催)の贈呈式が2月10日、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)で開催され、「国宝」(李相日監督)で主演俳優賞を受賞した吉沢亮さんが登壇した。

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 吉沢さんは、数年前にとある映画祭に出席した際のエピソードを語り、「僕は助演男優賞で呼んでいただいたのですが、その時の主演男優賞が中井貴一さんでした。その時のスピーチが印象に残っていて、助演男優賞は自ら取りに行くものだけど、主演男優賞は皆さまからいただくものだという話をされていました。その言葉が僕の中を駆け抜けています」と心境を明かした。

 「今僕がこの場に立てているのも、李監督が喜久雄という役に出会わせてくれて、たくさんの素晴らしいスタッフ、キャストの皆さまに支えていただいて、たくさんの方に映画『国宝』を愛していただいたから。この作品に関わった皆さんのおかげで僕はこの場に立てています。本日はありがとうございました」と感謝を伝えた。

 「国宝」は、李監督が監督賞を受賞したほか、脚本賞に奥寺佐渡子さん、撮影賞にソフィアン・エル・ファニさん、美術賞に種田陽平さん、下山奈緒さん、音楽賞に原摩利彦さん、録音賞に白取貢さんとスタッフ部門を総なめした。

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 李監督は、吉沢さんについて「彼自身のとてつもない努力はもちろんなのですが、それを隣で支え続けた横浜流星や、渡辺謙さん、(寺島)しのぶさん、いろいろな人と関わることで、彼自身が輝いて、燃焼し尽くせたのではないかと思います」と語った。

 「国宝」は、「パレード」「パークライフ」などで知られる吉田修一さんの同名長編小説が原作。戦後から高度経済成長期の日本を舞台に、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者・花井半二郎(渡辺さん)の家に引き取られた主人公・喜久雄(吉沢さん)が、半二郎の跡取り息子・俊介(横浜さん)と出会う。正反対の血筋を持つ2人が、命を懸けて芸に人生を捧げていく壮大なストーリー。

 2025年6月6日に公開され、今年2月1日までに観客動員数が1397万人、興行収入が197億円を突破。22年間破られることのなかった「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年、173億5000万円)の記録を塗り替え、歴代興行収入ランキングで邦画実写1位を達成(興行通信社調べ)。

 毎日映画コンクールは、1946年に創設された国内で権威のある映画賞。各賞は、第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約70人が選考。今回の受賞作は、2025年1月1日~12月31日に国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品(アニメーション・ドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品)を対象に選出された。

 ◇「第80回毎日映画コンクール」の受賞作品、受賞者(敬称略)

 日本映画大賞:「敵」(吉田大八監督)▽外国映画ベストワン賞:「ワン・バトル・アフター・アナザー」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)

 主演俳優賞:吉沢亮「国宝」▽助演俳優賞:佐藤二朗「爆弾」▽助演俳優賞:窪田正孝「宝島」▽スポニチグランプリ新人賞:林裕太「愚か者の身分」

 監督賞:李相日「国宝」▽脚本賞:奥寺佐渡子「国宝」▽撮影賞:ソフィアン・エル・ファニ「国宝」▽美術賞:種田陽平、下山奈緒「国宝」▽音楽賞:原摩利彦「国宝」▽録音賞:白取貢「国宝」

 大藤信郎賞:「普通の生活」(水尻自子監督)▽ドキュメンタリー映画賞:「よみがえる声」(朴壽南、朴麻衣監督)▽TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門:「おいしくて泣くとき」(横尾初喜監督)▽外国映画部門:「F1/エフワン」(ジョセフ・コシンスキー監督)

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