話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガに質問状」。今回は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中のマンガ「めだかボックス」(西尾維新原作、暁月あきら画)です。編集部の吉田幸司さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−作品の魅力は?
主人公・黒神めだかは、美人で勉強もスポーツも何でもこなし、実家は冗談みたいなお金持ちという「完全生徒会長」。「24時間365日、誰からの相談でも受けつける」と目安箱、通称「めだかボックス」を設置し、さまざまな投書に幼なじみの人吉善吉と共に奮闘する、笑いあり感動ありバトルありなお話です。魅力はなんといってもキャラクター! めだかを筆頭に普通じゃないキャラが盛りだくさんです。そんな彼女たちのかけ合い・ぶつかり合いを楽しんでいただきたいです!
−−作品が生まれたきっかけは?
まず西尾先生の作った「めだか」というキャラクターに新しい可能性を感じたのが、きっかけです。このキャラクターが主人公なら、ジャンプで新しいマンガができるのではないかなと。僕自身、ワクを意識しすぎない方が新たな面白さや面白さの幅になると思っているところがあったりしますので。それでその後、キャラをブラッシュアップし、暁月先生とデザインを詰めて、読み切りを経て、連載という流れです。
−−作品を作るうえでうれしいこと、逆に大変なことは?
このマンガは原作の西尾先生と作画の暁月先生のタッグで作っているのですが、打ち合わせはそれぞれとしていて、西尾先生と暁月先生が直接会って話をすることはありません(たまにごはんは食べたりしますが)。もちろん、共通の認識を持ってやってますが、違う人間である以上、違う考えも必ずあります。一方だけとの打ち合わせでは思いもしなかった展開・キャラが生まれることがあって、それがやっていてうれしいこと、そして、間をうまくつながなければならないのが、大変なことでしょうか。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします
主人公・めだかの完璧(かんぺき)さはある種異常なほど。そしてその「異常=アブノーマル」をきっかけに物語はヒートアップ、異常(アブノーマル)な能力、変態(アブノーマル)なキャラが続々登場中で、今後も加速していきます! また、まもなく連載1周年を迎えるジャンプでは、めだかが大変なことになり怒濤(どとう)の展開中ですので、ぜひともお読みいただけるとうれしいです! 西尾先生と暁月先生の化学反応に今後ともご期待ください!
週刊少年ジャンプ 編集部 吉田幸司
めだかボックス 西尾維新原作・暁月あきら画 1~4巻 週刊少年ジャンプ(毎週月曜日発売)で連載中
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