松山ケンイチ:2人分で1000万円「GANTZスーツ」を初披露 カンヌに4分の映像を出品

 アイドルグループ「嵐」の二宮和也さん(26)と俳優の松山ケンイチさん(25)がダブル主演する映画「GANTZ(ガンツ)」(佐藤信介監督)で、劇中で2人が戦闘のときに装着する「GANTZスーツ」の映像が14日、マスコミに初公開された。

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 「GANTZ」は、奥浩哉さんが「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で00年から連載、コミックスは27巻で累計1100万部を発行しているヒット作。就職活動中の大学生・玄野計(くろの・けい=二宮さん)と、幼なじみで正義感の強い加藤勝(松山さん)は、線路に落ちたホームレスを助けようとして電車にひかれ、命を落としたはずだったが、黒い謎の球体「ガンツ」に呼び出され、異形の「星人」との戦いを強いられる。加藤は、血で血を洗う戦いを嫌悪するが、玄野は戦いを通じて明らかになる自分の力に喜びを感じていく……というSFストーリー。

 「GANTZスーツ」は伸縮自在な特殊素材を使い、松山さんと二宮さんの体形に合わせた特注品で1着50万円。着用すると身体能力や耐久力が高まるという設定からアクションによる消耗が激しく、それぞれ10着ずつを用意し、このスーツだけで1000万円をかけた。また、GANTZの破壊活動を調査する謎の男・重田正光役に山田孝之さん、そのほか伊藤歩さん、綾野剛さんの出演も発表された。

 同時にプロモーション用の4分間の映像とポスター画像が公開された。PR映像は12日に開幕した「第63回カンヌ国際映画祭」のフィルムマーケットに出品され、反応は上々だという。また、完成前にもかかわらず、シンガポールや韓国などのアジアや欧米各国など14の国と地域の45社から問い合わせがあり、とくに原作が人気のフランスからの引きは強く、アメリカとイギリスではリメークの問い合わせもきているという。

 映画は、前後編の2部作が11年の新春と春に全国東宝系でロードショー公開される。(毎日新聞デジタル)

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