向井理:初挑戦したナレーション C・ロナウドの「試合のシーンやスーパープレーに興奮」

初ナレーションに臨んだ向井理さん
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初ナレーションに臨んだ向井理さん

 俳優の向井理さん(28)が、24日にWOWOWで放送されるドキュメンタリー番組「130億円の男 クリスティアーノ・ロナウド、その真実」でナレーションに初挑戦した。ドラマの撮影後、深夜に収録に臨んだ向井さんは、「ロナウド選手の悔しい部分とか成功した場面とか感情移入するところがあった。そこは、そのまま自分の感情を乗っけようと思った」といい、とくに試合中のシーンは「のっぺりしゃべると試合の興奮が伝わらないし、見ていて本当にすごいシュートだったりするので、気持ちが入った」と興奮気味に初挑戦の感想を語った。

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 22日深夜、向井さんはTBS系の連続ドラマ「新参者」(毎週日曜午後9時)の撮影後、東京都内のスタジオに入り、初ナレーションを収録した。ナレーション録りは初めてで、しかも放送2日前の収録というタイトなスケジュールだったにもかかわらず、向井さんはスタッフも舌を巻くほどのうまさで順調にナレーションを進め、当初の予定を大幅に“巻いて”収録を終えた。

 「自分の声をガイドにして作品を作るというのは初めてだったので、責任は重かった。感情を込める部分と込めない方が伝わる部分もあると思うので、そのバランスが難しいだろうなと思っていて、自分なりに工夫した」という向井さん。「一番気を付けたのは“間”ですね。台本に句読点が付いているからといって、必ずしもそこで切らなくてもいいと思うし、ちゃんと読んだ方がいいところもあると思うし」と初挑戦とは思えないような細やかな工夫もこらした。「ナレーションは演技と違って自分の表情が出ないけれども、感情の押し引きや間を持たせたりという部分は演技するのと変わらない。似ているところがいっぱいありました」と俳優としての経験をナレーションに役立てた。

 中学時代にサッカーを始め、サッカー歴12年という向井さんは、世界の一流選手のプレーや試合は好きでよく見ており、「ロナウド選手は(英国プレミアリーグの)マンチェスター・ユナイテッドに入ったときから見ていて、『ベッカムの後に(背番号)7番をつけた選手』という印象が強く、プレッシャーもかかっているんだろうなと思っていました」と注目していた選手の一人で、番組について「彼のスーパープレーや試合のシーンは何度見ても熱狂するし、あまり知られていない幼少時代や泣き虫だったり、気性の荒さなど人間的で、今回の番組ではあまり見せてこなかった部分が見られることが一番の見どころです」とアピールした。

 6月11日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会については、日本代表に向けて「一番好きなのは中村俊輔選手。中村選手は覚えていないと思いますけど、ボールボーイをしたこともあります。(目標のベスト4に向けて)頑張ってください」とエールを送った。優勝予想は「若いし、勢いがある」というオランダで、「試合数が多いので疲れもあるかもしれないけど、コンディションを保つ上で試合を続けているのはいいことだと思う。バランスが取れているんじゃないかな」と筆頭に挙げ、ブラジルを「選手が豊富ですからね。ただみんなクラブチームが別々で、個人個人がバラバラで個性が強いので、組織的にちゃんと動けるかが課題ですね」と対抗馬に挙げた。番組は、24日午後10時にWOWOWで放送。(毎日新聞デジタル)

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