女優の中谷美紀さんが、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)で27日開かれた「中島哲也映画祭」に登場し、中島監督について日本アカデミー賞主演女優賞を獲得した「嫌われ松子の一生」(06年)の撮影時を振り返り、「当時は中島監督が嫌で嫌で大嫌いだった」と明かした。中谷さんは「今は芝居で感情のコントロールがうまくいかなくて泣けない時に、中島監督の顔を思い出すと泣けてくるんです。私の女優人生にとってかけがえのない作品です」と遠回しに称賛した。
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これに対し中島監督は「中谷さんがドラマなどで泣いているところを見ると、おれのこと考えてるんだなと思って見るようにします。(当時は)ずいぶん中谷さんに迷惑をかけてしまいました。中谷さんが途中少しいなくなりましたが、作品を捨てずにいてくれたからこそ、出来上がったと思います」と応えた。
映画祭は、湊かなえさんの小説を松たか子さん主演で映画化した「告白」(中島哲也監督)の公開を記念して開かれ、中島監督のこれまでの作品を1日で一挙公開したイベント。松さんはじめ、歴代キャストが勢ぞろいした。
「告白」は、中学校教師・森口悠子(松さん)が、自分の娘は教え子に殺されたと生徒を告発する物語。熱血過ぎる新人教師役を岡田将生さん、犯人の過保護すぎる母親役を木村佳乃さんが演じ、37人の生徒役は、1000人以上のオーディションで選ばれた13歳の少年少女が演じる。松さんは「撮影の初日に、『やばい!おもしろい』と思って帰りました。どんな大変なことが待ち受けてるかも知らず……ぎゅっと凝縮された初日の印象が強かった、そんな現場でした」と撮影の様子を語った。(毎日新聞デジタル)
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