「ゲゲゲの鬼太郎」で知られるマンガ家・水木しげるさんの妻をモデルにした松下奈緒さん主演のNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(月~土曜午前8時)で、7月5日からスタートする新展開「ぼっ興」編に登場する新たなキャスト7人が15日、明らかになった。高度経済成長期に入り、貧乏暮らしの夫婦に追い風が吹き、大手出版社や映像関係者が登場する。映画関係者に風間トオルさん(47)、大手出版社の編集者役で「仮面ライダー龍騎」(02~03年)の須賀貴匡さん(32)らが出演。新キャストは7人とも「連続テレビ小説」に初出演のフレッシュな顔ぶれだ。
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ドラマは、水木さんの妻・武良布枝(むら・ぬのえ)さんの自伝「ゲゲゲの女房」が原案。昭和30~40年代の東京都調布市が主な舞台となっており、楽天的で働き者の布美枝(松下奈緒さん)が、水木しげること夫の村井茂(向井理さん)と出会って結婚し、底なしの貧乏生活の中、命懸けでマンガに打ち込む夫を支え、おおらかに生きる姿を描く。
7月5日から登場するのは、大手出版社「雄玄社」の編集者役で須賀さんほか眞島秀和さん(33)、俳優グループ「D−BOYS」の加治将樹さん(22)。7月19日からは「城西映画テレビ部」のプロデューサー役の風間さんのほか、茂のアシスタント役に柄本佑さん(23)、斎藤工さん(28)、窪田正孝さん(21)が出演する。
制作統括の谷口卓敬チーフプロデューサーは「7月には物語も折り返し点を過ぎ、貸本業界の斜陽化の中にあって貧しい暮らしを送っていた夫婦に、ついに追い風が吹き始めます。高度経済成長を背景に急成長を遂げつつあった大手の出版社は、週刊の少年マンガ雑誌の部数を激しく競い合っていました。他誌を追い越せと必死の思いだった若手編集者たちは、水木しげるという特異な才能に着目し、彼をマスメディアの舞台へと押し出すことになります。新しいソフトを求めていた放送メディアも水木作品の映像化へと突き進み、加速度的に忙しさの増していく水木しげるは、アシスタントたちを雇ってプロダクションを立ち上げます。若さと勢いのある新キャストのみなさんとともに、ドラマはいよいよ時代の大きな転換点に差し掛かります」と時代背景とともに見どころを説明している。
「ゲゲゲの女房」は、12日の回の番組平均視聴率がこれまでで最高の20.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。瞬間最高視聴率は8時2分の21.3%だった。「連続テレビ小説」が関東地区で20%を超えたのは09年10月8日放送の「ウェルかめ」の20.6%以来。12日までに放送した回の平均視聴率は16.9%と徐々に数字を伸ばしてきている。(毎日新聞デジタル)
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