山田優:「2~3日100円で過ごした」貧乏トーク披露 連ドラ初主演は西原自伝作品

ドラマ「崖っぷちのエリー」の制作発表会見に登場した山田優さん
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ドラマ「崖っぷちのエリー」の制作発表会見に登場した山田優さん

 女優の山田優さん初主演の連続ドラマ「崖っぷちのエリー~この世でいちばん大事な『カネ』の話」(ABC、テレビ朝日系)の制作発表会見が7日、東京都内のスタジオであり、山田さんやお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅さん、小泉孝太郎さん、陣内孝則さんらが出席した。「毎日かあさん」などで知られる人気マンガ家の西原理恵子さんが自らの破天荒な半生を「お金」をキーワードにつづった本が原作で、ドラマのテーマでもある「貧乏生活」について聞かれ、山田さんは「2~3日を100円とかで過ごしてました」と上京当時の様子を告白するなど各自“貧乏自慢”を繰り広げた。

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 ドラマは、西原さんの「この世でいちばん大事な『カネ』の話」(理論社『よりみちパン!セ』刊)が原作。山田さん演じる、幼いころから貧乏で不幸な“ダメ女”の主人公・相原絵里子(山田さん)は、持ち前のガッツと貧乏ならではの知恵で次々と立ちはだかる障害(=敵)を乗り越え、図らずも漫画家として成功していく。そんな絵里子の“不幸との戦い”と“成功への道”を波瀾(はらん)万丈かつ痛快に描くエンターテインメント。渡辺えりさん、田中要次、大杉漣さんらも出演しており、原作者の西原さんもゲストで登場する予定。

 山田さんは「初主演と聞いて『そんなことができるのだろうか』と不安に押しつぶされそうになっていたので、気負わずに楽しい現場にしたいと思って現場に入ったんですが、本当にみなさん仲良く和気あいあいとしていて、面白いし優しいし、笑いの絶えない現場で楽しく過ごさせていただいてます」と笑顔で語った。

 上京した絵里子が住むボロアパートの住人で元戦場カメラマンの鴨田丈一を演じる塚地さんは「こんなに楽しく明るく元気な人だと思わなかった。『すげえ山田優って男前やな』って思いました」と印象が変わったと明かすと、絵里子の義理の父・正造を演じる陣内さんは「優ちゃんのことは十何年前から知ってますが、全然変わらなくてとにかく明るい。主演を張れるすてきな女優になったなと思う」と絶賛。母親役の渡辺えりさんも「自分にもこういう子がいてほしかった」と楽しげに話していた。

 また、「貧乏生活」について山田さんは「上京したてのころは、月末になるとお金がなくて1時間くらい歩いて仕事に行ってましたし、実家から送られてきた缶詰と安い野菜で食事をしてましたね」と告白。塚地さんも「ぼくもお笑いを始めて5~6年は借金まみれでしたし、6円しかない日が3~4日続いたり、スーパーで具材を眺めて、近くのラーメン屋の排気口の下でにおいをかいで、ラーメンを食べたつもりになったり、究極にどうかしてました」と下積み生活を語るなど、キャストがそれぞれエピソードを披露したが、小泉純一郎元首相を父に持つ小泉さんは「まったくないですねえ。相原絵里子とは全く正反対の家族でした」と申し訳なさそうに明かし、塚地さんは「腹立つなあ!」とこぼしていた。

 会見では、西原さんが描いた山田さんの似顔絵が贈られ、山田さんは「可愛い!家に飾ります」と大喜びだった。主題歌は小室哲哉さん作曲のダンスボーカルグループ「AAA」による「負けない心」を起用した。 

 ドラマは9日から毎週金曜午後9時放送予定。(毎日新聞デジタル) 

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