日本おもちゃ大賞:石川遼の“ルーツ”「エキサイトゴルフ」が受賞

2010年度おもちゃ大賞を受賞した「石川遼 エキサイトゴルフ」
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2010年度おもちゃ大賞を受賞した「石川遼 エキサイトゴルフ」

 今年で3回目となる「日本おもちゃ大賞」(日本玩具協会主催)の表彰式が13日、帝国ホテル(東京都千代田区)であり、プロゴルファーの石川遼選手が監修した「石川遼 エキサイトゴルフ」(エポック)や、明和電機との共同開発で生まれた電子楽器「オタマトーン」(キューブ)など7作品が選ばれた。石川選手からは「本当にびっくりしました。僕はこのゲームを通して、楽しく真剣に、ゴルフと向き合いました。まだゴルフに触れていない、多くの人に、このゲームを通じてゴルフを広めたい」とコメントが届いた。

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 「日本おもちゃ大賞」は、おもちゃの開発競争を促進し、良質な商品を供給することを目的に08年に創設。障害を持つ子への配慮を評価した「共遊玩具部門」、子どもの知育・教育に貢献した「エデュケーショナル・トイ部門」、男の子向けの「ボーイズ・トイ部門」、女の子向けの「ガールズ・トイ部門」、キャラクターを使用したものでも特に優れた「キャラクター・トイ部門」、素材・技術的に優れた新規性のある「イノベクティブ・トイ部門」、大人でも楽しめる「ハイターゲット・トイ部門」の7部門で審査、表彰した。

 実際にクラブを振って楽しむテレビゲーム「石川遼 エキサイトゴルフ」でボーイズ・トイ部門の大賞を受賞したエポックの南條孝史さんは「(エキサイトゴルフの)前作バージョンを石川選手が家族で遊んでいたのが、今回の商品開発のきっかけ」と話し、「少年時代の遼君が遊んだように、このゲームで“第2、第3の石川遼選手”が生まれればうれしい」と、感想を語った。

 髪飾りのシュシュを簡単に作れる「シュシュルン」で、ガールズ・トイ部門の大賞を受賞したパイロットインキの小林菜摘子さんは、商品で作ったシュシュを付けて登壇。商品について「シュシュを作りたい小学生が針と糸を使わずに簡単に作れる」と説明し、「何度でも作り直せるので、日替わりでも使える。新しいコーディネートを親子で楽しんでほしい」とアピールした。

 審査委員長を務めた玩具コレクターの北原照久さんは「大賞以外も、それぞれがすべて素晴らしい。おもちゃは平和のシンボル。日本のおもちゃは世界に誇れる文化だと再認識しました」と評した。

 選考対象は「東京おもちゃショー2010」出展社の商品で、現在市場に出ている玩具、もしくは9月末日までに発売を予定している玩具で、過去におもちゃ大賞への応募を行っていないもの。応募のあった349点を、北原さんら22人が審査。最終選考に残った7部門計35点のプレゼンテーションを経て、受賞作を決めた。大賞作は次の通り。

 共遊玩具部門:コロコロあそぼ! トミカおしゃべりあいうえお(タカラトミー)▽エデュケーショナル・トイ部門:アンパンマン おしゃべりいっぱい!ことばずかん(セガトイズ)▽キャラクター・トイ部門:仮面ライダーW 変身ベルトDXダブルドライバー(バンダイ)▽イノベクティブ・トイ部門:JIGAZO PAZZLE@rt(テンヨー※9月発売予定)▽ハイターゲット・トイ部門:オタマトーン(キューブ)

 受賞商品は15~18日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「東京おもちゃショー2010」で展示される。(毎日新聞デジタル)

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