アニメ質問状:「ぬらりひょんの孫」 夜リクオに華がある 子分との熱い絆にも注目

アニメ「ぬらりひょんの孫」の1シーン(C) 椎橋寛/集英社・奴良組
1 / 1
アニメ「ぬらりひょんの孫」の1シーン(C) 椎橋寛/集英社・奴良組

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の椎橋寛さんの妖怪マンガが原作の「ぬらりひょんの孫」です。東宝の映像事業部の古澤佳寛プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 妖怪一家の総大将である「ぬらりひょん」をおじいちゃんに持ち、4分の1だけ妖怪の血を受け継ぐ中学生の奴良リクオが主人公の妖怪任侠(にんきょう)活劇です。人間として生きたいリクオが仲間を守るために妖怪に変化し、徐々に妖怪としての力に目覚めていくのですが、妖怪一家の跡目を継ぐことを良しとしない反対勢力がリクオに襲いかかり、戦いに巻き込まれていきます。学校の仲間や組の子分を守るために、更なる成長を遂げるリクオとそれを支える奴良組の子分との熱い絆(きずな)に注目です。

 −−アニメ化企画のきっかけは?

 まず妖怪の日常が任侠の世界で描かれているのが面白いと思いました。それに主人公のリクオが人間と妖怪の両面を持っていることもあり、人間、妖怪の対立構造も善と悪という単純なものではなく描かれていて、お話に厚みを持たせています。そして、百鬼夜行を率いる妖怪の主として変化する夜リクオがとにかくカッコよくて、華があるんですよね。リクオを支える子分たちも百鬼夜行というだけあって、とても個性的で、バラエティーに富んだにぎやかな雰囲気がアニメに向いていると思いました。

 −−作品を作るうえでうれしいこと、逆に大変なことは?

 今回特にうまくいっているのは、原作の椎橋先生と西村監督のコミュニケーションが良く取れて、原作で手の回らなかったエピソードやシーンをどうアニメで描くかを同じ方向を向いて会話できたことですね。それと、多彩なキャラクターを演じてくださる声優さんがとても豪華で、毎週ぎゅうぎゅうなアフレコブースの中で繰り広げられる競演を見られるのがとても楽しいです。逆に今回、すべてのスタッフの方に恵まれていて、スケジュールがとても順調なため大変なことは何もないんです(笑い)。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 まずはテレビで見てもらって、面白かったらオリジナルドラマCD付きのDVDを購入してください!!

DVDは9月23日に第1巻を発売して、8カ月連続リリースしていきます。全8巻で各巻3話収録なので、全24話のアニメシリーズになります。原作もまだまだ連載中で、24話では描き切れないエピソードがたくさんあるので第2シリーズがやれたらいいなと思っています。今後とも「ぬらりひょんの孫」にご期待ください!!

 ◇主な放送スケジュール

 読売テレビは月曜深夜1時44分~、TOKYO MXは火曜午後11時、中京テレビは火曜深夜2時42分、BS11は土曜深夜0時~、アニマックスは月曜午後10時~。

アニメ 最新記事