浅野忠信:全裸でも「羞恥心がなくなった」赤塚不二夫さんになりきり、堀北真希とシェー

「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」製作会見でシェーを披露する浅野忠信さん(右)と堀北真希さん
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「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」製作会見でシェーを披露する浅野忠信さん(右)と堀北真希さん

 08年に亡くなったマンガ家・赤塚不二夫さんの半生を、担当編集者の目を通して描いた映画「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」(佐藤英明監督)の製作会見が、赤塚さんの3回忌である2日開かれ、赤塚さん役を演じる浅野忠信さん、担当編集者役の堀北真希さんらが登場した。劇中でステテコ姿やセーラー服姿を披露する浅野さんはこの日、赤塚さんが生前着ていた洋服をイメージしたという奇抜なスタイルで登場。「今はすっかり羞恥(しゅうち)心がなくなって、3日間裸で過ごしていましたが誰も気にしていませんでした」と話し、堀北真希さんら共演者と「シェー」を決めた。

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 映画は、赤塚さんの担当編集者だった武居俊樹さんの著書「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」(文芸春秋)が原作。映画「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一さんが脚本を手がける。1967年の小学館の入社式、紫のスーツを着て、マンガ「天才バカボン」の登場人物「イヤミ」に扮(ふん)した赤塚不二夫(浅野さん)が登場し、社員全員で「シェー」のポーズを決めることに。その光景にぼうぜんとする新入社員の武田初美(堀北さん)は、その後赤塚の担当となり、赤塚のハチャメチャな生き方にほんろうされながらも、名パートナーになっていく……というストーリー。

 浅野さんは「衣装合わせで、次から次へとまともでない服が出てきて面白かったです。決定的なのが全裸ですね。スタッフとの顔合わせでは、いつもの浅野忠信ではなく、赤塚不二夫になりきるんだと思い、シェーをしました」と見どころを語って笑わせた。

 赤塚さんの母親のヨリを演じるいしだあゆみさんは「ヨリをやらせていただきました。私浅野さんの大ファンで、今回楽しくうれしくやらせていただきました。どんな作品になるのか想像がつかないのですが、楽しくやらせていただいています。私、新宿ゴールデン街の『ジャックと豆の木』で、はたちそこそこのとき、赤塚先生に何度もお目にかかってるんです。甘えん坊で寂しがり屋で、いつも周りに人がいらして……。(浅野さんが)私にひざ枕をするシーンでは、赤塚さんを思い出してとっても温かい気持ちになりました」と生前の赤塚さんの思い出を交えながらしみじみと語った。映画は11年ゴールデンウイーク公開。(毎日新聞デジタル)

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