universe：「一ファンとしてうれしい」　「BLEACH」新エンディング曲を担当

　5人組ロックバンド「universe（ユニバース）」が、アニメ「BLEACH」の新エンディング曲「echoes」を4日にリリースした。ボーカルのharuさんとベースのKAZUYAさんに、曲に込めた思いや好きなマンガ作品などを聞いた。（毎日新聞デジタル）

ウナギノボリ

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　−−「BLEACH」のエンディング曲に決まった時の感想をお聞かせください。

　haruさん　僕はジャンプを小学生のころからずっと買っていて、「BLEACH」もずっと読んでいますし、すごくファンだったので、本当にうれしかったです。エンディング曲に決まった時は、興奮して眠れないくらいでした。

　KAZUYAさん　僕はアニメをたくさん見るんですけど、アニソンも好きで、僕もそのアニソンアーティストの一員になれたことがすごくうれしかったです。あとは、「BLEACH」というと今まですごいアーティストさんが曲を担当されてきたので、喜びがありました。

　−−プレッシャーはありましたか？

　haruさん　一ファンとして、うれしさの方が大きかったですね。アニメも毎週楽しみにしていますし（笑い）。実際にオンエアされたエンディングを見たときは、曲とアニメーションがうまくリンクしていて、感動させられました。

　−−「echoes」にはどういう思い入れがあるのでしょう？

　haruさん　デビューシングルでは、インディーズ時代にずっと支えてきてくれた人たちへの「感謝」がテーマだったんですけど、今回のセカンドシングルでは感謝を伝えたうえで、バンドがどういう思いで音楽をやっていくのかだとか、僕らの音楽がどう広がっていってほしいか、という、これからへの思いを込めています。

　−−アニメ「BLEACH」を見ている方に聞いてほしいというポイントは？

　haruさん　幼いころの夢やあこがれを忘れないでほしいという気持ちを込めているので、この曲がきっかけになって夢を持ってくれたり、若い人や子どもたちが熱中できるものを見つけてくれたらいいなと思っています。「BLEACH」は仲間とのきずながすごく強い作品だと思うんですが、「echoes」というタイトルも人と人の気持ちがつながっていくという意味で付けているので、作品ともリンクして感じていただけるんじゃないかなと思います。

　−−メンバーの皆さんはマンガが好きとお聞きしています。

　haruさん　好きなマンガはたくさんあるんですけど、あえて挙げるなら一番は「BLEACH」ですね。アニメも見てるし、コミックも読み返しているし、エンディング曲に決まってうれしので（笑い）。ほかにも、「ジャンプ」のマンガは全般的に好きなんですよ。

　−−haruさんが「BLEACH」で好きなキャラクターは？

　haruさん　涅マユリ（くろつち・まゆり）という結構キワモノ系のキャラクターがいて……。

　KAZUYAさん　（haruさんは）キワモノ大好きなんですよ（笑い）。

　haruさん　キワモノ系のキャラはだいたい好きになっちゃうんですよ。RPGをやっていても、誰も使わないようなマイナーなキャラが一番好きなんですよ。

　KAZUYAさん　「誰好き？」って聞くと、だいたい変なやつ答えるんですよ（笑い）。

　haruさん　でも、なんだかんだいって、「BLEACH」では主人公の（黒崎）一護が好きです。ずば抜けて強い主人公じゃなく、弱い部分を少し持っているというところがいいんですよね。ただ強くなっていくんじゃなくて、仲間を守れない自分の弱さに葛藤（かっとう）したりしながら自分と闘って、それを乗り越えていく……そういうところが好きなんですよね。

　−−「ジャンプ」以外で好きなマンガはありますか？

　haruさん　「進撃の巨人」というマンガが最近好きです。ちょっとエグい感じなんですけど（笑い）。いきなり巨人が攻めこんできて、家をぶち壊して、人を食って……というありえない話なんですが、すごくリアリティーがあるんですよ。でも、基本的には青年誌より、重くならずにさらっと読める少年誌が好きですね。

　−−KAZUYAさんが好きなマンガについて教えてください。

　KAZUYAさん　「聖☆おにいさん」というギャグマンガなんですが、ブッダとイエスが一緒に住んでいるという、ぶっ飛んだ設定なんです。普通ありえないじゃないですか（笑い）。その2人が平凡な生活をしているというメチャクチャシュールな内容で、超能力をたくさん持っているのにそれを使わず、あえて平凡に人間界を楽しんでいるという面白いマンガです。

　−−コメディー系のものが好きなんですか？

　KAZUYAさん　ちょっと好きなマンガが多すぎて、何を挙げるか迷ってしまって……ほかには「AKIRA」がすごく好きです。細かいところにもこだわっていて、アーティストとして作者の大友（克洋）さんを尊敬しています。クリエーターの意識を学ばせていただいた方ですね。アニメだと「カウボーイビバップ」のような割とシリアスで、命について深く考えさせられるものが好きです。

　−−アニメもお好きなんですね。

　KAZUYAさん　1クールごとに8本くらい毎週録画して見てます（笑い）。今は「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」を見てます。ゾンビが学校や街に出てくるアニメなんですが、スリリングで面白いですよ。キャラクターも際立っていて、萌え系だったり、オタクなんだけど実は強かったりと、ぶっ飛んでいて面白いです。

　−−アニメはよくチェックされてるんですか？

　KAZUYAさん　1クールの始まりに全部録画して、全部見て、「これは見よう」「これはちょっと期待薄いからやめよう」と決めています。マンガは昔から好きだったんですが、アニメは「ひぐらしのなく頃に」を見たあたりから（見る量が）おかしくなりました（笑い）。

　−−アニソン界で注目されている方や、好きな声優はいますか？

　KAZUYAさん 菅野よう子さんが好きで、ラジオも聞いていました。声優では戸松遥さんや保志総一朗さんが好きですが……だいたい好きです（笑い）。

　−−haruさんが「ジャンプ」を読み始めたきっかけとなったマンガは何ですか？

　haruさん　「とっても！　ラッキーマン」がすごく好きで、このマンガから「ジャンプ」に入っていった気がします。「ドラゴンボール」とかも好きだったんですが、一番好きだったのは「ラッキーマン」ですね。初期のギャグマンガ色が強いころよりは、後期のほうが好きです。エピソードでいえば「よっちゃん編」が一番ですね。

　−−最後に、今後の抱負や目標などありましたらお聞かせください。

　haruさん　ただ良いだけの曲ではなくて、何かを強く感じてもらえるようなメッセージ性の強い曲を作っていきたいです。

　KAZUYAさん　実は僕たちは5人全員が作曲をするバンドなんですが、人それぞれで色が違うので、たくさんの楽曲を楽しんでもらいたいと思っています。

　＜プロフィル＞

　埼玉県川口市在住の5人組ロックバンド。1986年生まれの幼なじみで、2002年、高校1年生の時に結成。09年にロッテ×ソニーミュージック「歌のあるガム」プロジェクトオーディションでグランプリを獲得。ロッテのCMソングでソニーミュージックよりデビューする権利を得る。10年5月にデフスターレコーズより「ハルイロ」でメジャーデビュー。8月4日にセカンドシングル「echoes」（テレビ東京系アニメ「BLEACH」エンディングテーマ）をリリースする。