オードリー:映画「ヒックとドラゴン」の魅力を語る “宣伝キャプテン”インタビュー

映画「ヒックとドラゴン」の「トゥース」のポーズをするオードリーの春日俊彰さん(左)と「ヒック」のまねをする若林正恭さん
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映画「ヒックとドラゴン」の「トゥース」のポーズをするオードリーの春日俊彰さん(左)と「ヒック」のまねをする若林正恭さん

 米ドリームワークス製作の3D劇場版アニメ「ヒックとドラゴン」(クリス・サンダース&ディーン・デュボア監督)の公開が8月7日に迫った。3月26日の全米公開時には、独走状態だった「アリス・イン・ワンダーランド」(ティム・バートン監督)を抑えて初登場1位、全米での興行収入は2億1000万ドル(約182億9940万円)を超えるヒットを記録し、早くも続編の製作が決まった。日本版のCMに出演するなど“宣伝キャプテン”として活動するお笑いコンビ「オードリー」に見どころなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「ヒックとドラゴン」は、バイキング(海賊)とドラゴンが戦いを繰り広げていたバーク島で、ひとりぼっちのバイキングの少年「ヒック」と傷ついたドラゴン「トゥース」が出会い、秘密の友情を築いていく……という物語。オードリーの春日俊彰さんの持ちネタ「トゥース!」と作品に登場するドラゴンの名前が同じことから、「ヒックとドラゴン」の宣伝キャプテンに任命された。

 宣伝キャプテンについて、春日さんは「率直にいうと順序が逆だろって思いましたね」と先制攻撃。「先に『トゥース』を使わせてもらいますっていう許可申請があるべき」という春日さんを制して、若林正恭さんは「たまたまかぶったんだよ。ドラゴンの名前が『トゥース』だって聞いたとき、お前『へぇ~』って言ってたじゃん」と暴露した。春日さんは「今は気持ちよく(宣伝を)やらせていただいています。一緒に大きくなっていこうという気持ちです」と開き直っていた。持ちギャグ「トゥース!」は「ある日突然降ってきたんですよ」と春日さんが話し始めると、それを無視して若林さんが「母校のアメフト部が使っていた掛け声です」と告白。「だから、本当は春日が『トゥース!』の使用許可を取らないと」と春日さんを追いつめていた。

 映画の3D映像については、「ここまできたかと思いました」と春日さん。若林さんも「3Dの映画って初めて見たけれど、こりゃあ3Dで見ないと。炎は思わずよけちゃいますね。おばさんみたいに『キャッ』て言いながら(笑い)」とそれぞれリアルな映像に驚いていた。2人は出演する映画のCMでもそのリアルさを宣伝。CMは、「オードリー」が映画館でリアルな3D映像を体験するという設定で、スクリーンから噴き出したドラゴンの炎で真っ黒焦げになった2人が登場している。

 友情をテーマにした映画にちなんで、仲のいい2人に長くコンビを続けていく秘訣(ひけつ)を聞くと、若林さんは「まず相手にそんなに興味を持たない、というのが大前提ですよね」と話し、春日さんも「干渉しないってことですね」と意外な答えが返ってきた。「よく見たりしていると、嫌いな部分を見つけてしまうから、極力距離を空けておくことです」と若林さん。普段一緒に遊んだりすることも「全くないですね。(移動の)新幹線の席も春日が離すんですよね」とぼやきながらも、「まあ、僕たち中学2年生からの腐れ縁ですから」とフォローした。

 また若林さんは「一緒でよかった」と感じたことは、「地味なんで、春日というアイコンをうまく利用して生きている」と話し、「(春日さんの存在は)絵的にもすごく助かっている」と答えた。春日さんも「(若林さんが)ネタを書いてくれるから、春日は体を鍛える時間ができますからね」とうなずき、なんだかんだ言いながらも、コンビ愛の強さをにじませた。

 映画で学べることとして、若林さんは「最初のヒックとトゥースが仲良くなる場面。ヒックのように伝わるまで粘るということでしょうか」と答えた。「春日がまじめにお笑いをやり始めたのがちょうど去年の7月くらい(笑い)。僕は9年間も辛抱強く頑張ったので。伝わるまで頑張るのが大事なんです」と振り返った。一方の春日さんは「最後まで自分を信じて、周りの風当たりが強くても、自分の道を突き進むことが大事なんじゃないですかね。春日はそうやってきました」と答え、若林さんは「感じ方が違いますね」と苦笑いしていた。「ヒックとドラゴン」は字幕版と日本語吹き替え版で、8月7日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。

 <プロフィル>

 春日俊彰さんと若林正恭さんによるお笑いコンビ。ケイダッシュステージ所属で00年4月に結成。若林さんは1978年9月20日生まれ、東京都出身のO型。趣味は散歩、バッティングセンター通い、ランニング。春日さんは1979年2月9日生まれ、埼玉県出身のB型。趣味はバイク、グルメ番組観賞、マンガ。2人は高校時代に同じアメリカンフットボール部に所属し、若林さんのポジションはランニングバック、春日さんはディフェンスエンドだった。

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