サマーウォーズ:上田市で細田監督と母袋市長がトークショー テレビ初放送記念で

トークを繰り広げる細田守監督(中央)と母袋創一上田市長(右)=日本テレビ提供
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トークを繰り広げる細田守監督(中央)と母袋創一上田市長(右)=日本テレビ提供

 6日の「金曜ロードショー」(日本テレビ系)でテレビ初放送される劇場版アニメ「サマーウォーズ」(細田守監督)の舞台となった長野県上田市で1日、細田監督と母袋(もたい)創一・上田市長のトークショーが行われた。細田監督は「(上田を拠点とした戦国武将)真田氏が小さい勢力でありながら大きな勢力に全然負けなかったとか、そういう歴史を上田市のみなさんが誇りに思っている。ごらんになったみなさんも、作品を通して上田のみなさんのそういう気持ちをすごくいいなと思っているのでは」と上田市の魅力について語った。

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 「サマーウォーズ」は、数学の天才だが気の弱い高校生の主人公・健二が、あこがれの夏希先輩に誘われ、夏希の本家がある上田市を訪れるが、ひょんなことから世界のライフラインを支える仮想世界を混乱させた犯人に仕立てられてしまう……というストーリー。日本アカデミー賞のほか、第64回毎日映画コンクールアニメーション映画賞や第24回デジタルコンテンツグランプリの最高賞・経済産業大臣賞などを受賞している。

 トークショーにはファンら500人が集まった。細田監督は「よく上田を紹介してくれてありがとうと言われますが、我々のほうが、上田から力をもらったということ」と語った。劇場で6回も鑑賞したという母袋市長は、劇中に登場する小惑星探査機「あらわし」のエピソードになぞらえ、「(モデルとなった小惑星探査機の)はやぶさが上田市に落下しなかったのが不思議だった」と語って会場を沸かせた。

 同市内では、劇中の出来事が今年の7月29日~8月1日の同市を舞台にしていることから、「リアル・サマーウォーズ」と題して、トークショー以外にもさまざまな催しが行われた。30日には上田電鉄別所線上田駅で、山下達郎さんが歌った主題歌「僕らの夏の夢」の発着メロディーがお披露目された。特別列車「サマーウォーズ号」も運行されたほか、初放送を記念した特別切符も発売され、早朝から列ができた。31日に開かれた祭り「上田わっしょい」では「サマーウォーズ連」と名付けたグループを作り、踊りの参加者を募ったところ、約300人のファンが参加した。また、砥石・米山城や別所線沿線の一部に、劇中にも登場したアサガオの垣根を設置し、商店街などにも約150個のアサガオのプランターを並べたほか、上田駅、池波正太郎記念館など市内6カ所をめぐるスタンプラリーが実施された。(毎日新聞デジタル)

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