菅野美穂:11年ぶりに悪女役 玉木宏は初の刑事役に挑戦 10月新ドラマ

10月スタートの連続ドラマで共演する菅野美穂さん(左)と玉木宏さん
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10月スタートの連続ドラマで共演する菅野美穂さん(左)と玉木宏さん

 10月にスタートする関西テレビ・フジテレビ系の連続ドラマで女優の菅野美穂さん(32)が11年ぶりに悪女を演じることが6日、明らかになった。共演は俳優の玉木宏さん(30)で、初めて刑事役に挑戦する。菅野さんは99年4月期に放送した「恋の奇跡」(テレビ朝日系)以来の悪女役。玉木さんは落ちぶれた刑事として登場するオリジナルのミステリードラマとなる。

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 菅野さんが演じるのは、表向きは明るく丁寧な接客ぶりが評判のペットサロンで働くトリマーの野上芽衣子役。腕前には定評があり、大勢のセレブ愛犬家を顧客に持ち、充実した暮らしを送っているが、芽衣子には裏の顔があった。実は、19歳のときに姉の夫と息子を殺害した罪で懲役刑を受け、12年間刑務所で服役していた過去があり、この事件に関連して、どうしてもやり遂げなければならない復しゅう計画を抱えている。

 刑期を終えて出所してから1年後、芽衣子の周囲で次々と不審な事件が起こり始める。彼女に近づいた男たちが、すべて破滅の道を歩むようになる。まさに計画が動き始めたそんなとき、真島拓朗(玉木さん)という男に出会う。この男の前では不思議と調子が狂う芽衣子。何故か気分が楽になる。男は彼女にとって唯一の誤算か? それとも計算か……。

 玉木さんが演じる捜査一課の刑事、真島は、キャリア組の切れ者で仕事も手堅く、幹部候補として将来を嘱望されていたが、1年前に自分のミスが原因で捜査中に後輩を死なせてしまう。それ以来、署内でくすぶった日々を送っている。すべてに嫌気が差し、恋人とも自ら遠ざかるようにして別れ、酒にもおぼれた。親身に接してくれた先輩の三輪が失踪(しっそう)したことを機に、いくつかの事件の関連性に気がつき、真相を追って行くうちに、芽衣子にたどり着く。事件と芽衣子の関係を探るため、あくまでも刑事として接近する真島だったが、いつしか男として心を引かれ、自らも破滅へ向かう怖さと闘いながらも、芽衣子の裏の顔へと迫っていく。最後に彼女の真意を知ったとき、彼には大きな選択が待ち構えていた……。

 菅野さんはドラマの企画内容を知り、「鬱屈(うっくつ)したものを抱えた人物が多く、その登場人物たちのかかわり合いが複雑に絡み合っていて、どんな展開になるのかが楽しみです。今回は復しゅうに生きる女性の役どころですが、その心の奥深くに眠る苦しみといったところも表現できたらと思います」と意気込みを語った。また豪華キャストとの共演に「尊敬できる、すてきなキャストの皆さんとご一緒させていただけてとても光栄です。撮影が楽しみです」と話している。

 玉木さんは「企画を読んだだけでも、登場人物を取り巻く謎が気になり、自分が出演するとは分かっていながらも、今後どうなっていくのかが早く知りたくなりました」と期待を寄せた。役どころについては「同年代の設定なので、等身大な気持ちで真正面から、連ドラと演じる役に向き合おうと思います」と話した。菅野さんら共演者については「(菅野さんとは)久しぶりに共演させていただきますが、いつも明るく天真爛漫(らんまん)という言葉が似合う女性という印象です。今回の菅野さんの役どころにも新しい魅力を感じられそうで楽しみです。また、素晴らしいキャストの皆さんと、作品を作っていけることを楽しみにしています。いい作品となるよう、精いっぱい挑みます」と意気込みを語っている。

 菅野さん、玉木さんのほか、捜査一課の女刑事で真島の元恋人役に吉瀬美智子さん、裏社会に巣食うブラックジャーナリスト役で唐沢寿明さんらが出演する。脚本は映画「重力ピエロ」(09年)などを手がけた相沢友子さん、演出は映画「きな子~見習い警察犬の物語」(10年)などを手がけた小林義則さんが担当する。ドラマのタイトルは未定で、10月12日から毎週火曜日午後10時にフジテレビ系で放送予定。(毎日新聞デジタル)

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