注目映画紹介:「シークレット」 刑事が殺人現場で妻の痕跡を見つけ……込み入ったサスペンス

「シークレット」の一場面。(C)2010 CJ Entertainment Inc.All Rights Reserved.
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「シークレット」の一場面。(C)2010 CJ Entertainment Inc.All Rights Reserved.

 緻密(ちみつ)な構成とスピード感ある展開が高く評価された韓国映画「セブンデイズ」の脚本を書いたユン・ジェグさんが、自身の脚本を自ら初監督したサスペンススリラー「シークレット」が21日、全国で公開された。

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 刑事のソンヨル(チャ・スンウォンさん)とその妻ジヨン(ソン・ユナさん)の間には、過去のある出来事によるわだかまりがあった。そんな中、殺人事件が起こる。ソンヨルが捜査のために入った現場には、ジヨンの痕跡が残っていた。ソンヨルは、ジヨンのために証拠隠滅を図ろうとするが、捜査にあたる刑事たちの追及は厳しく、また、被害者が悪名高き闇組織のボスの弟だったことも状況を悪くさせ、次第に2人は追い詰められていく……。

 「セブンデイズ」に続く「セービング(SAVING)」4部作の第2弾として構想された作品。そのため「セブンデイズ」との間には、「主人公が誰かを救わねばならない」という設定と、ソンヨル、ジヨンという登場人物の名前が共通している。

 果たして、妻は犯人なのか? それとも真犯人がほかにいるのか? 苦悩の中で真相解明のため奔走するソンヨル。そこに組織のボスのたくらみが絡み、込み入ったストーリーが一層複雑になり、見る者を惑わす。

 ソンヨルを演じているチャさんは、「目には目、歯には歯」(日本未公開。DVDは発売中)、「約束」(06年)に出演。妻ジヨン役は、昨年、俳優ソル・ギョングさん(「TSUNAMI」などに出演)と結婚したソンさん。終盤に大どんでん返しが待ち受けており、最後の最後まで気が抜けない。21日からシネマスクエアとうきゅう(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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