木村多江:「つい頭にきて」窪塚洋介にビンタ 離島の過酷ロケの舞台裏 映画「東京島」

映画「東京島」の初日舞台あいさつに登場した木村多江さん
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映画「東京島」の初日舞台あいさつに登場した木村多江さん

 女優の木村多江さんが28日、主演映画「東京島」(篠崎誠監督)の初日舞台あいさつに登場。漂流した無人島で男性23人と共同生活を送る女性を演じた木村さんは離島で行われた40日の合宿ロケで、窪塚洋介さんが演じるワタナベから罵倒(ばとう)されるシーンが多かったため、「(撮影が)終わった後にもむかむかした」といい、リハーサルで「つい頭にきてたたいちゃいました」と窪塚さんにビンタを浴びせた秘話を明かした。

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 「東京島」は、桐野夏生さんの同名小説を映画化。43歳の主婦、清子(木村さん)は夫婦で出かけた旅の途中で遭難し、無人島に漂着する。夫が衰弱する中、若いフリーターの集団が漂着。やがて密航に失敗した中国人の男たちも島に流れ着き、清子と男たちは「東京島」と名付けた島で共同生活を始める。島でただ一人の女性として女王のように振る舞う清子だったが、少しずつ人間関係のバランスが崩れていく……という物語。

 島でただ一人単独行動をとるワタナベを演じた窪塚さんは、「自然との距離感がすごく近くて、(だんだんと)島と一体化していく。例えば『明日は雨が降るな』とか、『鳥が低く飛んでいるな』とか、『雨雲が来た』とか、普段生活していると気づかないようなことにいっぱい気づいた。すごくいい環境で撮れた」と撮影を振り返った。木村さんは「人間が前向きになれるような映画で、 すごくきれいな自然も出演者。自分が無人島に行ったら、このなかの誰だろう?という目線で楽しんで」とPRした。(毎日新聞デジタル)

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