大黒摩季：ファンから“逆サプライズ”に感涙「皆さんは最高の卒業証書」　休止前最後のワンマン

　子宮疾患治療のため、10月末での無期限活動休止を発表した歌手の大黒摩季さんが11日、休止前最後の全国ツアーの最終公演を「C.C.Lemonホール」（東京都渋谷区）で開いた。アンコールで大黒さんが主題歌「Anything Goes！」を手がけた特撮ヒーロー「仮面ライダーOOO（オーズ）」がサプライズで登場し、フルコーラス版を初披露してファンを驚かせたが、ライブの最後に、ファンからの“逆サプライズ”で「Happiness」の大合唱が会場に響き渡り、「摩季ネェ！はやくかえってきてね　ずっとまってるよ　LOVE!!」というメッセージがスクリーンに映し出され、バンドメンバーから大きな花束を受け取ると、大黒さんは「絶対泣かそうと思ってたでしょ～！　思い通りだよっ！」と涙を浮かべた。

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　大黒さんは「いろんな思いはあるんですが、早く戻ってきたくなるように本当に心底楽しみたい」と宣言してライブをスタート。「夏が来る」「永遠の夢に向かって」「あなただけ見つめてる」「チョット」など数々のヒット曲を含む全20曲を披露した。大黒さんがステージ上での衣装早変わりやピアノの弾き語りまでこなすエネルギッシュなステージでファンを魅了。ライブ中にファンから「悲しい！」と声が掛かると「それは言わんといて。最後まで楽しもうじゃないか」と語りかけるなど、明るく振る舞った。

　ライブ前に「今日は高校生の卒業式みたい。私なんて、まだ高校生クオリティーのアーティストで、大学生にはまだなってないと思うんですよ」と話していた大黒さんだったが、アンコール時には「最後までライブを楽しんで笑顔で終われる、やっとプロになったなと。皆さんは最高の卒業証書です！」とにっこり。「すべてはもっとよくなるための休憩なので、今日は最後に皆さんとこうやって笑顔でこうして終われるのは一番望んでいた形です。今でも100%以上の力で歌ってるし、戻ってきたら150%から200％くらいになってて、みんなのことを燃やしてしまうかも」と話し、最後には「パワーアップして思い切り『ただいま～！』って帰ってきます！ 絶対待っててね」と呼びかけて、深々と一礼しファンに別れを告げた。

　今後は、14～29日に「江差追分」などの民謡歌手として知られる香澄さんと北海道各地でツアーを行うほか、18日には「イナズマロックフェス」（滋賀県草津市）などの音楽イベントなどに出演する予定。（毎日新聞デジタル）