水谷豊:「相棒」10周年シーズン9会見「感慨持つには早い」 初回ゲストは徳重聡

会見した(左から)徳重聡さん、水谷豊さん、及川光博さん=テレビ朝日提供
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会見した(左から)徳重聡さん、水谷豊さん、及川光博さん=テレビ朝日提供

 俳優の水谷豊さんが、10月スタートの主演ドラマ「相棒」の最新作「シーズン9」(テレビ朝日系)の制作会見に出席、放送開始10周年を迎えたことに、水谷さんは「最初は5年続くと思っていました。でも、さすがに10年は予想していませんでしたね」と笑顔を見せ、「10年もやっている気がしない。毎回、毎年、目の前にあることをやっているうちに、数えてみると10年という感じ。まだ、感慨を持つには早いかな」とロングランへの意気込みを感じさせた。

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 「相棒」は、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京(水谷さん)と巡査部長・亀山薫(寺脇康文さん)のコンビが難事件を解決するドラマで、00年に2時間ドラマとして放送後、02年に連続ドラマとしてシリーズ化され、大ヒット。08年には劇場版も公開された。 08年放送の「シーズン7」で薫が警視庁を退職し、「シーズン8」から新たな「相棒」として警部補・神戸尊(及川光博さん)が登場し、同シリーズは、最高視聴率20.4%、平均視聴率17.9%を記録した。「シーズン9」は10月20日から毎週水曜午後9時スタート。12月23日には映画「相棒 劇場版2」が公開される。

 及川さんは「『前シーズンを超えていきたい』『自分への挑戦をしていきたい』と思いながら、楽しく学びつつ撮影に臨んでいます。前シーズンに比べて精神的にゆとりが持て、伸び伸びと神戸君を演じることができて楽しいです」と語り、「ありがたいことに『劇場版2』にも出演させていただきました。なんてラッキーボーイ……ボーイではないですけど。何度となくチャンスをいただき精進しがいがあります」と力を込めた。

 「シーズン9」の第1回と第2回には、俳優の徳重聡さんが特殊部隊(SAT)の元隊員・上遠野(かどの)隆彦役でゲスト出演する。上遠野はSATの演習中にパニックになり、銃を乱射した部下を射殺し、その後警察を追われた過去を持ち、右京たちが追う事件に影のように潜むという難しい役どころだが、徳重さんは「本当にスッとお仲間に入れていただいたという感じがしたので、不思議でした」と語った。及川さんは「目がいい。存在感に圧倒されました」と評価し、水谷さんも「とてもハードな役なんだけど、最後に甘い切なさがふっと出る。それが徳重さんなんだなと思いました。これはとても良かったですね」と絶賛した。

 徳重さんは「自分の役は、お二人と対峙(たいじ)し、対決するというイメージだったのですが、実際に脚本を読んでみると必ずしもそうではない。むしろ心の中で、右京さんに助けを求めている、人間の深さみたいなものを感じました。実際、水谷さんとどっぷり対峙するシーンがあったんですが、そこで役柄通りに(お芝居でも)水谷さんに助けていただいた。水谷さんの大きさと役の大きさとがダブりまして、非常に楽しく、やりがいがありました」と充実した表情で語っていた。(毎日新聞デジタル) 

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