子役の加藤清史郎君(9)が26日、劇場版アニメ「おまえうまそうだな」(藤森雅也監督)の完成披露試写会に、声を演じた赤ちゃん恐竜・ウマソウの着ぐるみで登場し、「気持ちいいんだけど、暑い。着ぐるみは可愛いと思います」と話した。
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「おまえうまそうだな」は、累計155万部を突破した人気絵本作家の宮西達也さんの絵本「ティラノサウルス・シリーズ」の映画化。ひょんなことから草食恐竜(マイアサウラ)のお母さんに育てられた肉食恐竜のハートは、自分の真の姿を知り、森を飛び出してしまう。ある日卵から生まれたばかりの草食恐竜(アンキロサウルス)の赤ちゃんを「お前うまそうだな」と、食べようとしたハートは、赤ちゃんに「お父さん!」「ぼく、ウマソウって名前なんだよね」と飛びつかれ、戸惑いながらもウマソウのために父親として振る舞うようになる……という物語。主役のハートは声優の山口勝平さん、ハートのおかあさんの声は女優の原田知世さん、ティラノサウルスのバクーは別所哲也さんが演じている。
「草食と肉食どっち?」と聞かれると、加藤君は「肉が好きなので肉食系です」と照れながら答えた。原田さんは「私は野菜が好きなので、草食」と笑顔で答え、別所さんは「ずうたいを見れば分かってもらえる通り、肉がなければ生きていけない、肉食系だと思います」と答えていた。
原田さんは「清史郎君くらいのおいっ子やめいっ子がいるので、彼らが喜んでくれるような作品にぜひ出たいと思っていた。彼らの感想がすごく楽しみ」と語り、別所さんは「育てるということが、愛を持って鍛えることだと感じました。肉食も草食も、お互いが共通できる世界が素晴らしいんだということを伝えたい」と話していた。加藤君は「原作が好きだったので『やったー』とすごく大騒ぎしました」といい、「子供の役なので、高めの声でやりました。ちゃんとしゃべれる5歳くらいの感じで」と演技へのこだわりを披露。別所さんは「しっかりしてるなあ。さすが店長」と感心していた。
舞台あいさつには、全長3.5メートル、高さ1.6メートルの巨大な恐竜ラプトルの着ぐるみも登場。リアルな着ぐるみに驚いた客席から泣き声が響く中、ラプトルは本物さながらに動き回った。ラプトルの登場を知らなかったという加藤君は、目を丸くして驚きながらも「びっくりしました。どこから出てくるのかな、と思って」ときちんと受け答えしていた。映画は10月16日より、ヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)ほか全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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