藤原竜也さん主演の映画「インシテミル」(中田秀夫監督)プレミア試写会が7日あり、ホリプロ50周年記念作品で、藤原さんや北大路欣也さん、綾瀬はるかさんらホリプロ所属の出演者11人が勢ぞろいし、舞台あいさつした。藤原さんは「欣也さんがいらっしゃって、緊張感があった」と、武田真治さんは「家族のように仲良く過ごせました。北大路さんとはDVDの貸し借りをして、万年筆をもらっちゃいました」と舞台裏を紹介すると、北大路さんは「みなさんがとっても魅力的でチャーミング。毎日撮影所で会って、いろんな話をするのが楽しみでした。監督もチャーミングで、(演技について)『微妙に違うんです』っていうのは何度か言われましたが、だんだん体現できるようにがんばりました。後は藤原さんに付いていきました」と振り返った。
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映画は、時給11万2000円という求人広告につられ、10人が「暗鬼館」に集まる。仕事の内容は、「暗鬼館」での7日間を24時間監視されるだけだが、それぞれの個室には異なる殺傷能力を備えた凶器が一つと、午後10時以降は自分の個室に入っていること、実験終了は7日経過するか、生存者が2人になり実験経過が不可能になった時という奇妙なルールがあった。7日目まで何も起こらなければ、全員が1600万円以上の大金を手にするはずだったが、2日目に拳銃による死者が出る……という物語。10年の「このミステリーがすごい!」で作家別1位の米澤穂信さんの同名小説を「リング」の中田監督が映画化した。
石原さとみさんは「子持ちなんですけど、守るべき存在がいてそのために『暗鬼館』に参加しました。まっとうな理由で『暗鬼館』に参加してどこまでがんばれるか、自分が変わっていくさまを見てほしい」と、役柄について語り、これまでミステリードラマに多数出演している片平なぎささんは「私の役は、ミステリー好きの主婦だと分かったときは、笑わせるためなのか、考えてしまいました。役作りの必要のない、同じ事務所の後輩たちとただただ楽しい時間を過ごしに撮影所に通っていました」と楽しそうに話した。
舞台あいさつでは、作品の内容にちなみ、約1億6000万円の現金が用意され、キャストは1000万円の札束を手に写真撮影を行った。また、14万人の中から選ばれた、時給11万円を支給されるアルバイトの学生も登場し、会場を沸かせた。映画は16日から全国で公開される。(毎日新聞デジタル)
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