男女5人組バンド「サカナクション」が8日、初の日本武道館（東京都千代田区）でのライブとなる「SAKANAQUARIUM 21．1（B）」を開き、8月に発売したシングル曲「アイデンティティ」など全21曲を披露。ボーカルの山口一郎さんは「雑誌のインタビューで武道館は通過点とか言っちゃいましたけど、やっぱりすごい！　あと5回ぐらいやりたい」と集まった約1万1000人に向けて興奮ぎみに語った。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　「サカナクション」は、札幌市を拠点に05年から活動。07年にアルバム「GO TO THE FUTURE」でメジャーデビューし、08年には「サマーソニック」など、新人では最多となる八つの大型野外音楽イベントに参加。今年1月に発売した2枚目のシングル「アルクアラウンド」が、オリコン週間ランキングで初登場3位を獲得。7月に発売されたSMAPのアルバム「We are SMAP!」に、山口さんが作詞、作曲を担当した「Magic Time」を提供するなど幅広い活躍で注目を集めている。最新シングル「アイデンティティ」は東進ハイスクール「全国統一高校生テスト」のCMソングに起用された。

　メジャーデビュー3年目で武道館ライブを達成したサカナクションだが、山口さんは最初のライブの観客数が100人足らずだったエピソードを語り、「もし今のおれがその時のおれにいつか武道館でやることを伝えたら、（勘違いして）柔道始めて強くなってたかも」とジョーク交じりに話して、会場を沸かせた。

　今回のライブの模様は、11月15日深夜0時30分からWOWOWで放送される。同局では10～11月に、野外ライブ「ROCK IN JAPAN FES．2010」（10月14日午前5時）やアルバムツアー「SAKANAQUAIRUM 2010 kikUUiki」（10月15日午前11時40分）などサカナクションが出演したライブを続けて放送する。（毎日新聞デジタル）