松雪泰子:今後の取材は「リップサービスする」 フジ日9ドラマ「パーフェクト・リポート」会見

ドラマ「パーフェクト・リポート」の会見に登場した松雪泰子さん
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ドラマ「パーフェクト・リポート」の会見に登場した松雪泰子さん

 フジテレビが日曜午後9時に新設したドラマ枠「ドラマチック・サンデー」の第1作「パーフェクト・リポート」の制作発表会見が12日、東京都内であり、主演の松雪泰子さん(37)と共演者らが出席。テレビ局の報道記者を演じる松雪さんは、報道に携わる役は初めてで「未知の領域」と話し、「(報道には)ポジティブなだけではない側面も内情にはある。それを代弁するキャラクター」と説明。報道という職業について「大変だなと実感している。(今度から取材を受けるときは)リップサービスさせていただきます」とコメントし、報道陣の笑いを誘った。

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 「パーフェクト・リポート」は、テレビ局の落ちこぼれ報道記者たちが一致団結して再起を図るストーリー。松雪さん演じる才色兼備の蒼山叶(あおやま・かなえ)は、報道魂は一流でも組織人としては最低で、融通の利かない扱いづらい女性。蒼山がエリート集団の社会部を追い出され、おちこぼれ記者たちが所属する取材チームのリーダーに任命されるところから物語が始まる。

 松雪さんは役柄を「基本的にはおじさんです」と紹介。落ち着いた口調を「役になりきっていますね」と指摘されると「普段からこうかもしれません」と苦笑いしていた。また劇中で「するめ女」というあだ名をつけられる松雪さんは「普段するめを食べる機会がないので難しかったんですけど、だいぶこなれてきました。普段は梅昆布が好きでかじってます」と笑顔で、脚本家から取材チームメンバーの役名に色が付いており、合わせると虹色になると案内されたことに触れ、「みんなが虹色になるよう頑張りたい」とコメントしていた。

 蒼山の部下となる元政治部で必要最低限の取材しかしない記者・赤坂衆役の小出恵介さん(26)は「背広を着て仕事に励む役は久しぶりで張り切っています。自分が大学を卒業して就職していたらどういうふうに仕事をしていたかと照らし合わせている。等身大で頑張れれば」と意気込みを語った。また同じく蒼山の部下となるタレント気取りの人気女子アナ・奥澤緑役の相武紗季さん(25)は「(フジテレビには)パンとつくアナウンサーの方がいっぱいいる。テンションの持っていき方は参考にしました」と笑顔を見せたが、ハイテンションで演じるシーンについて「すごく恥ずかしいです。振り切れている感じが伝わったらいい」と苦笑いしながらコメントしてした。

 ベテラン記者・白石弘役の小日向文世さん(56)は「自分の息子と同じくらい(の年齢)なのに(共演者から)いじられる」とこぼしながら、「松雪さんとは『救命病棟』以来。松雪さんは子どもを産んでその子が小学校4年生になってて全然変わらないのに、こっちは頭薄くなっちゃって……」と自虐的に語ったあと、「(裏番組の)TBSのドラマは録画してオンタイムではこっち(パーフェクト・リポート)を見て。大河ドラマが終わった後、チャンネルを合わせていただいて」とハイテンションでトークを繰り広げ、松雪さんら出演者を苦笑いさせていた。

 会見には、カメラマン・黄田功役の要潤さん(29)、カメラマンのアシスタント・紫村健役の小柳友さん(22)、ADの桃井祐役の遠藤雄弥さん(23)も出席した。放送は17日から毎週日曜午後9時。初回は15分拡大版。(毎日新聞デジタル) 

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