90年公開のハリウッド映画「ゴースト ニューヨークの幻」(ジェリー・ザッカー監督)を、女優の松嶋菜々子さんと韓国の人気俳優ソン・スンホンさんをキャスティングし、アジア流に味付けしたファンタジー・サスペンス「ゴースト もういちど抱きしめたい」(大谷太郎監督)が13日に公開される。
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年商150億円の会社の社長である、松嶋さんふんする星野七海は、ソンさんふんする、韓国から陶芸を学ぶために来日したキム・ジュノと知り合い、恋に落ちる。やがて2人は結婚するが、ある日、七海は暴漢に襲われ命を落としてしまう。ゴースト(亡霊)となってジュノのそばに残ることにした七海は、ジュノにも危険が迫っていることを知り、彼に真実を伝えようとする……というストーリー。
ジュノが韓国人である必要性を問う人もいるだろうが、それはそれとして、ソンさんの片言の日本語は、韓国からやって来た陶芸家の卵という設定が生かされていて違和感はない。その一方で、サスペンス色の強いラブファンタジーだったハリウッド版に比べ、今作はロマンスに重きを置き、男女の役回りが入れ替わっているなど変更されているもののそれ以外大きな変化はないため、ハリウッド版を知る人は物足りなさを覚えるかもしれない。
それでも、七海を思いジュノが涙する場面では、多くの女性客はもらい泣きするはずだ。オリジナル版の主題歌「アンチェインド・メロディー」を平井堅さんがカバーした挿入歌とエンディングに流れる平井さんが歌う主題歌「アイシテル」が観客の涙を誘うことは必至。ハリウッド版のろくろを回すシーンや1セント硬貨が持ち上がるシーン、さらに「Ditto(同感)」というせりふがどのように“加工”されているかも見どころだ。
七海とジュノの意思疎通の“架け橋”となる霊媒師役の樹木希林さんの存在感も大きい。とぼけた演技はときに笑いを誘うが、決して場を白けさせることなく、むしろ深刻なストーリーにほどよいゆとりを与え、作品の重しとなっている。「銭ゲバ」など数多くのドラマを手掛け、今作が劇場映画初監督作となる大谷監督がメガホンを取った。13日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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