高橋克典:本格時代劇初挑戦に「緊張の日々」も女優陣からはモテモテ

 テレビ東京が来年1月2日に放送する新春ワイド時代劇「戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち」完成披露記者会見が25日あり、主演の高橋克典さんらキャストが役衣装で登場した。豊臣秀吉に最も頼りにされたという策謀家の黒田官兵衛を演じ、本作で本格的な戦国時代劇に初出演の高橋さんは「膨大なせりふを覚えなければならず、初時代劇の挑戦に向けて、緊張の日々を送っていました。(京都の)おいしいものがたくさんあったのに、ついに鴨川を越えることはありませんでした」と苦労話を披露。一方、共演の女優陣からは官兵衛のりりしい武者姿が好評で、「ほれ直した」「目がハート」などとの発言が相次ぎ、相変わらずのもてぶりを発揮していた。

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 高橋さんは「戦国新春時代劇は、初めての挑戦。全方位的に苦労しましたが、素晴らしい共演者の力で7時間食い入るようにずっと見ることができると思います。この枠が始まって、一番面白い作品になったと思います」と自信を見せた。

 一方、秀吉に迎えられた軍師、竹中半兵衛を演じる山本耕史さんは「9月の39.9度という暑さの次の日からクランクインしました。夏をまたいで、竹中半兵衛の10年間を走り抜けた日々でした。本当に集中して、魂を注ぎました。9月の頭だったので、顔だけは汗かけませんが、体はびしょびしょの毎日。最初は暑さとの戦いに苦労しました」と撮影を振り返った。また、豊臣秀吉を演じる西田敏行さんは「これまで秀吉を3回演じていますが、今回の秀吉がもっともわくわくしてやっていて楽しかったです。正月2日はハワイなど行かずに、家でじっと見たいと思います」と話した。

 官兵衛の妻を演じる奥貫薫さんは「光のような女性。自分の意志を貫いて生きるのは難しい時代だったと思いますが、未来を信じて生きた強さに学ぶことがありました。戦だけでなく、家族の情も描かれている作品なので、家族でも楽しんでほしい」と話し、「高橋さんが演じることによって、黒田官兵衛の別の一面を見ていただけると思います。高橋さんとは再共演ですが、そのハートにほれ直しました」と高橋さんを絶賛。京野ことみさんも、「(山本さん演じる)半兵衛の妻役ですが、官兵衛の姿に目がハートになっていました」と高橋さんの武者姿が女優陣の心をつかんでいた。

 半兵衛を慕う村娘を演じる貫地谷しほりさんは「私は家族で毎年時代劇を見てお正月を迎えるので、この作品に出られることはすごくうれしくて、家族も喜んでいます。山本さんはすごいかたといううわさを聞いていたので、ご一緒できてうれしいです」と山本さんとの共演を喜んだ。

 同局は79年の新春から長時間の時代劇を毎年放送しており、今回で33回を迎える。「戦国疾風伝 二人の軍使」は、嶋津義忠さんの同名小説が原作。「秀吉に二兵衛あり」とうたわれた戦国の名軍士で、互いに対照的な性格を持つ黒田官兵衛と竹中半兵衛が、それぞれの頭脳で秀吉を支え、いかにして乱世を終結へ導いたかを合計7時間、豪華なキャストで描いた物語。ボクシングの亀田3兄弟(興毅、大毅、和毅選手)に妹の姫月(ひめき)さんを加えた亀田4兄妹も出演する。11年1月2日午後4時から放送。(毎日新聞デジタル)

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