アニメ質問状:「それでも町は廻っている」 シリーズ後半にサプライズ 20時間の缶詰め作業も

アニメ「それでも町は廻っている」のメーンビジュアル(C)石黒正数・少年画報社/それ町製作委員会
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アニメ「それでも町は廻っている」のメーンビジュアル(C)石黒正数・少年画報社/それ町製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、女子高生・嵐山歩鳥(ほとり)の周りで起こる愉快な日常を描いた「それでも町は廻っている」です。TBSの田中潤一朗プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 下町「丸子商店街」にある一見普通のメイド喫茶「シーサイド」で繰り広げられる、どこか懐かしい空気感がありつつ、もしかしたら本当にありそうな日常を描く本作。登場人物は主人公に、女子高生探偵にあこがれ、ワケあってシーサイドでバイト中の嵐山歩鳥。他にはクラスメートで歩鳥と同じくシーサイドでバイトをしている辰野俊子や、ばあちゃんでメイド長の磯端ウキなど個性豊かなキャラクターが出てきます。それと、「ここが魅力的!」といい意味で文字に書きにくい作品ですので、ぜひアニメや原作を見て確認してくださいませ!

 −−アニメ化するうえで心がけたことは?

 僕自身は脚本会議までの参加なのですが、「できる限り原作に沿いつつ面白い脚本にしたい!」という思いは強かったです。ですので、シリーズ構成・脚本の高山カツヒコさんにはたくさん迷惑をかけたような気がします!この場を借りて……すいませんでした!(笑い)

 さらに、原作に沿うだけじゃなく、少しシリーズ構成においてもサプライズ的なものをできたらとは考えてました。そのサプライズ的なものに関しては後半の数話で分かる……かもしれません。お楽しみに!

 −−作品を作るうえでうれしいこと、逆に大変なことは?

 うれしかったことは正直超ファンだった石黒先生に会えたことです! つらかったことは……俗にV編という編集作業が大変だったことです……。「ひだまりスケッチ」のときもそうだったんですが、20時間くらい缶詰め状態になると、最後の方は納品への焦る思いとかで大変です。(作品に登場する熱血教師の)森秋先生じゃないですけど、胃と抜け毛が気になってきます(笑い)。いやホントは、僕なんかより現場で作業している原画担当の方や撮影の方はもっと大変なことになっているんだと思いますが……。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 放送話数も残り少なくなってきましたが最後まで放送を楽しんでいただければと思います! また、12月24日にブルーレイディスク(BD)&DVD第1巻が発売となります! こちらには特製スリーブケース(初回生産)や、石黒先生描き下ろしのメッセージなどが付いてきますので、ぜひぜひよろしくお願いします!

 ◆放送スケジュール

 TBSで7日木曜深夜1時55分~、CBCで21日木曜深夜2時半~、サンテレビで14日木曜深夜2時10分~、BS−TBSで11月6日土曜深夜1時~。

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