NHK教育テレビで放送中のアニメ「バクマン。」（土曜午後6時～）。マンガ家を目指す少年コンビで、物語を考える「原作」を担当する高木秋人（あきと）を演じる声優の日野聡さんに、作品の魅力、演じるときのポイントを聞いた。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　−−日野さんから見た「バクマン。」の概要と魅力は？

　この作品の魅力は、やっぱり何といっても最高と秋人という2人の主人公が、マンガ家という夢に向かって全力で挑み、時には悩み、つまずき、そしてまた一歩前に前進し、成長していくというところですね。マンガ家になるまでのプロセスも非常にリアルに描かれていて、原作を読んでも、アニメを見ても、とても気持ちが熱くたかぶってくる作品です。

　−−最高と秋人はどんなキャラクターと思いますか。共感するポイントは？

　2人は共に協力して助け合い、最高は絵を、秋人はシナリオを……というように、それぞれが自分の得意とする部分で切磋琢磨（せっさたくま）し、夢にまっすぐ向き合って挑んでいくキャラクターですね。そんな、彼らのまっすぐな気持ちや行動には、役者とマンガ家では仕事の内容は違いますが、志という意味で非常に共感できます。

　−−シュージン（秋人）を演じるときに心がけていることは？

　すごくリアルな日常に近い部分もある作品なので、より自然体での会話劇を見せられるようには気をつけています。あとは、若いときならではの純粋な部分や勢いで突っ走ってしまう部分など、そういった気持ちをストレートにぶつけていくことにはこだわっていますね。これは、役者陣もスタッフ陣も含め、同じ思いです。

　−−今後の展開、読者へ一言お願いします。

　アニメーションの方では、これからいよいよ最高と秋人の作品が動き始めると思います。マンガ家としての2人だけでなく、彼らの日常の恋模様にもいろいろと変化が起きてくるので、ぜひ楽しみにしていてください。最高と秋人の2人のサクセスストーリーを楽しんで見ていただけたらうれしいですね。