今年流行した言葉を決める「ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、「ととのいました」がトップテンに入り、授賞式には、漫才コンビ「Wコロン」が出席した。お笑いでノミネートされると人気が落ちるという“一発屋伝説”に、ねづっちさん(35)は「そうなったらそうなったで、仕方がない。芸事だけでご飯が食べられるようになっただけでも革命的なので、これからも芸事でご飯が食べていられれば」と謙虚に答え、木曽さんちゅうさん(40)は「運よく今年はテレビに出させてもらえた1年だった。浅草で漫才を地道にやっていきたい」と話していた。
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「ととのいました」は、謎かけが得意なねづっちさんが、謎かけが出来上がった際に発する決めせりふで、「この一語を駆使することによって一味違う『謎かけ芸人』として、そして流行語として『ととのいました』」と評している。
ねづっちさんは「『スピードワゴン』の小沢一敬さんのラジオで、謎かけのお題を出してもらって、何となく『ととのいました』と言った。小沢さんが『それ何?』って食いついてくれて、それから漫才でも言うようになりました」と舞台裏を語り、「小沢さんのおかげでできたと言っても過言ではない」とうなずいた。さらに「流行語とかけまして、ストライプの線と解く、その心は? そこにはたて(盾)があります」と謎解きを披露したが、報道陣の微妙な反応に、木曽さんが「囲み取材での謎解きは、課題がクリアできていないですね」と苦笑い。ねづっちさんは「流行語とかけまして、汚れた空気と解く、その心は どちらも換気(歓喜)しています」と改めてととのえていた。
年間大賞は武良布枝さんの「ゲゲゲの~」、選考委員特別賞には早稲田大学野球部の斎藤佑樹投手の「何か持ってると言われ続けてきました。今日何を持っているかを確信しました……それは仲間です」という言葉が選ばれた。トップテンはほかに、「いい質問ですねぇ」(池上彰さん)、「イクメン」(つるの剛士さん)、「AKB48」、「女子会」(大神輝博・モンテローザ社長)、「脱小沢」、「食べるラー油」(小出孝之・桃屋会長)、「~なう」(高校生の梅崎健理さん)、「無縁社会」(NHK社会番組部「無縁社会」制作チーム)。(カッコ内は受賞者)(毎日新聞デジタル)