注目ドラマ紹介:「坂の上の雲」第2部 日露戦争開戦前後、相次ぐ友人との別れ描く

「坂の上の雲」第2部の1シーン=NHK提供
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「坂の上の雲」第2部の1シーン=NHK提供

 本木雅弘さん主演のNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」待望の第2部が5日から放送される。第2部では、日英同盟から日露戦争開戦という時代背景をもとに本木さん演じる秋山真之が友人の相次ぐ死を乗りこえる姿が描かれる。

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 ドラマは、司馬遼太郎さんの2000万部を超えるベストセラーが原作。海軍参謀として日露戦争の日本海海戦に臨んだ秋山真之、陸軍で騎兵隊を創設し、のちに“日本騎兵の父”と呼ばれる兄の秋山好古(阿部寛さん)、俳人として日本文学に大きな足跡を残す正岡子規(香川照之さん)の3人を中心に、近代化を目指す明治期の日本が描かれる。子規の妹・律を菅野美穂さん、海軍での真之の友人・広瀬武夫を藤本隆宏さんが演じている。第1部(第1~5回)は「青春編」として、09年11月に放送された。第2部「友情編」(第6~9回)では、正岡子規が病気と闘った末に亡くなり、広瀬武夫が真之が作戦参謀を務めた旅順港閉塞(へいそく)作戦に参加して戦死。最も親しい友人2人をなくした真之が悲しみを乗り越え進んでいく姿が描かれる。

 第6話は、南下政策を推し進めるロシアの情報を得るため、真之は旅順の要塞(ようさい)に潜入。好古は招待されてロシア軍の演習を見学し、ロシアの強大な軍事力を目の当たりにする。帰国した真之は、律に看病され続ける子規を見舞い、その革新精神のすさまじさに驚く。 そのころ、ロシアとの衝突は免れないと考えた日本は、アジアでのロシアの勢力拡大を望まないイギリスと、明治35年に日英同盟を結ぶ……という展開。

 ドラマは3部構成で、各部を年末に連続放送し、3年間にわたり全13回を放送する。第2部は5~26日の毎週日曜午後7時半~9時放送。BShiでは11月28日から1週分先行放送されている。(毎日新聞デジタル)

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