ロックバンド「L’Arc～en～Ciel」のボーカルのHYDEさんと「Oblivion Dust（オブリヴィオン・ダスト）」のギタリストのK.A.Zさんのロックユニット「VAMPS（ヴァンプス）」が5日、一夜限りのスペシャルライブ「VAMPS LIVE 2010 BEAUTY AND THE BEAST」を国立代々木競技場第1体育館（東京都渋谷区）で開かれた。

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　この日のライブは、海外公演をはさみながら全国各地を回るワールドツアー「VAMPS LIVE 2010 BEAST」の追加公演。ライブは、燃え上がる火柱と地響きのような大音響で開幕し、開始から一気に3曲を歌い上げたHYDEさんは「じゃあ、始めようか。お前たちの好きにしてくれよ。一緒に行こうぜ！」と盛り上げると、1万人のファンは大歓声で応えた。

　「ライブが一番の武器」と語る「VAMPS」は、5枚目シングルの「DEVIL SIDE」や、「PIANO DUET」で伸びやかな歌声を聴かせた。客席は、アリーナが男性、スタンドが女性と分かれており、HYDEさんはアリーナに「ビースト！」「野郎ども！　今日は暴れちゃってー！」と叫び、スタンドには「ビューティー！」とあおり、「HUNTING」では、「お前たちの力を試す時がきた。一緒に歴史を作ろうぜ！」とアリーナ席の上を歩くパフォーマンスを見せた。アンコールを含む全22曲を熱唱し、集まったファンも、HYDEさんが「地震？」と驚くほどの足踏みで会場を揺らし、パフォーマンスに応えていた。

　異様な盛り上がりを見せたアンコールでは、HYDEさんは男性ファンに「野郎ども、集まってきてくれてありがとう。いつもお前たちを待ってるから」と感謝し、キュートなサンタスーツや着ぐるみ、水着で踊る女性ファンたちに「いつもそんな格好しないのに、セクシーな格好してくれてありがとう。ライブが楽しくてしょうがないです！」と喜んだ。「次に『VAMPS』が戻ってくるまでためとけ。全部ひねり出してやるから、首洗って待ってろよ！　東京、愛してるぜ！」と呼びかけて会場を後にした。

　「VAMPS」の2人は、03年からHYDEさんのソロワークをK.A.Zさんが共同でプロデュースをしており、08年7月に1枚目シングル「LOVE ADDICT」でデビュー。今年は「VAMPS」集大成の1年と位置づけ、5月12日に5枚目シングル、6月9日には6枚目シングル「ANGEL TRIP」、7月28日に2枚目アルバム「BEAST」と、3カ月連続でCDを発売している。ライブの模様は、11年1月7日深夜0時5分からWOWOWで放送される。（毎日新聞デジタル）