俳優の大泉洋さん（37）が8日、声優として出演したファンタジーRPG「ニノ国　漆黒の魔導士」の完成披露会で、女優の多部未華子さん（21）や長澤まさみさん（23）ら共演者とトークショーを行った。大泉さんは「RPGをやったことがなかった。私は（声優出演作のゲーム）『レイトン教授』しか知らない男でした。初めて（RPGを）やって37歳にしてはまってしまった。（まだ）私が出てこないのに面白い。私が出たらどんなに面白いことか！」とまくし立て、集まった約1000人のゲームファンや共演者の笑いを誘っていた。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　「ニノ国」は「天空の城ラピュタ」などの「スタジオジブリ」がアニメーション作画を担当し、久石譲さんが音楽を手がけたDS用ゲームで、少年オリバーが、母親を生き返らせるため、1冊の本を手に別の時間軸に存在する国「ニノ国」へと旅に出る物語。多部さんは主役のオリバー、長澤さんはオリバーがニノ国で出会うヒロイン・マルの声を担当した。

　オリバーの仲間となるジャイロ役の大泉さんは、アフレコが1年以上前に行われたことから、「どんな役か覚えていない」ととぼけ、アフレコからこれまでの間に「レイトン教授を何度撮ったか（アフレコしたか）分からない！」とコメント。既に「ニノ国」をプレーしており、「（ゲームを）かなりやり込んだ。でもやってもやってもジャイロが出てこない」と嘆き節だったが、大泉さんのゲームの進み具合がスタート地点付近であることが分かり、長澤さんが「そこはもう済みました……」と小声で突っ込んだり、ニノ国から来た妖精・シズク役の古田新太さん（45）が「そこ何度も行って帰ってきたよ」と指摘したりとさんざん。大泉さんはレイトン教授についても「操作がうまくいかなくて（キャラクターが）ずっと壁にぶつかってる」と“ゲーム音痴”ぶりを明かしていた。

　一方、女王カウラ役の渡辺えりさん（55）は突然「（ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の）ハクの声がやりたかった」と告白。共演者らから「何を言うんですか、急に！」「公の場ですよ！」などと総突っ込みを受けたが、何食わぬ顔で「（ジブリ作品に出演する）夢がかなってよかった」と満足げな顔を見せた。しかし、古田さんに「DS持ってるんですか？」と問われると「なに？DSって」と衝撃の発言で会場をどよめかせ、さらに「テレビに差せば見られるんじゃないの？」とコメントしていた。

　イベントにはニャンダール14世役の八嶋智人さん（40）、皇帝ブヒーデン役の溝端淳平さん（21）、オリバーの母・アリー役の黒田知永子さん（49）、CMキャラクターを務める子役の芦田愛菜ちゃん（6）も登場し、トークを繰り広げた。また久石さんの娘で歌手の麻衣さん（31）がエンディング曲「心のかけら」を披露した。（毎日新聞デジタル）