川島海荷:女暗殺者役の衣装を初公開「さわやかさを封印」 「龍馬伝」スタッフが監修

冷酷な女暗殺者の衣装を身につけた川島海荷さん
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冷酷な女暗殺者の衣装を身につけた川島海荷さん

 女優の川島海荷さん(16)が冷酷非情な女暗殺者役で初主演する11年1月スタートのドラマ「ヘブンズ・フラワー~Heaven’s Flower~」(TBS系)の役衣装が9日、初公開された。人物デザイン監修はNHK大河ドラマ「龍馬伝」を手がけた柘植伊佐夫さんが担当し、川島さんは近未来のダークヒロインに体当たりで挑む。

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 「ヘブンズ・フラワー」は、今から約50年後の2060年を舞台とした近未来ロマンチックミステリー。ある実験事故によって日本は花が咲かない不毛の世界となり、深刻な食糧危機が続いていた。事故からの再建が進む中、「第七地区」だけは実験事故の震源地として再建から取り残され、「見捨てられた街」となっていた。「第七地区」に住む少女・アイ(川島さん)は天使のようにほほ笑む表の顔以外に、冷酷非情な暗殺者の顔を持っていた。アイは片桐薫(三田佳子さん)をリーダーとする暗殺集団「ラストガーデン」の一員として、確実にそして、忠実に任務を遂行していた。アイは真中祐一朗刑事(荒木宏文さん)と出会い、初めての恋心を抱くのだが……。アイがその手で今まで決して咲くことのなかった“花”を咲かしたとき、運命の歯車は思わぬ方向へと進んでいく……というストーリー。

 柘植さんは今回の人物デザインについて「コンセプトは『無関係なコントラスト』です。2060年の荒廃した世界観の中に色彩の強い人物を存在させています。その中で川島さんふんするアイは、無垢(むく)な少女の側面と非情な暗殺者の二面性を衣装やヘアメークで表現しています」と話し、川島さんのさわやかなイメージに着目し、「だからこそ、暗殺者を演じても品が保てるのだと感じました。柔らかい色彩ではなく、モノトーンのはっきりしたコントラストの衣装、直線的でバラバラに壊れたような髪形で、彼女のさわやかさを封印していきました。その力加減を見つけるのに時間をかけました」と説明している。

 川島さんは衣装について、「戦闘服は動きやすくてカッコいいがテーマなんですが、いままでにない組み合わせで新しいです。上のジャケットは最初は明るい色だったんですが、それを黒にぬってもらい、パリッとしまるファッションになっています」と気に入ったよう。アクションを練習中で「パンチ、キックから、拳銃、ナイフの使い方まで教わりました。パンチの練習をし過ぎて筋肉痛です。どれも初めてなのでついつい力んでしまうのですが、力を抜いて慣れた感じでできるようになりたいです」と話している。

 高成麻畝子プロデューサーは「柘植さんのアイデアで、アイは殺しのときだけウィッグ(カツラ)とタイトな衣装で、ボーイッシュでシャープな、今までにない『川島海荷』像が生まれました」と主演の川島さんについて紹介。10日深夜から番組のスポットが放送されるが、「スポット(撮影)では風をガンガン使いました。髪に動きをつけることで、アイというヒロインのスピード感みたいなものが表現できたと思います。さらに白と黒のみを使い、徹底的に色味を排除し、この作品のソリッドでシャープな世界観を表現しました。あとは川島さんは目が強いので、それを最大限生かすようなことを意識しながら撮りました。全く新しいドラマのスタイル、そして凛(りん)として揺るぎない強烈なヒロイン像が表現できたと思います」と自信をのぞかせている。

 ドラマは11年1月14日から毎週金曜深夜0時20~50分に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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