女優の財前直見さん(44)と南野陽子さん(43)が16日、ドラマ「フェイク 京都美術事件絵巻」(NHK)の会見に出席。財前さん演じる40歳の独身・恋人なしの大学非常勤講師と、南野さん演じる40歳バツイチの警部補のコンビが美術品にまつわる事件を解決するストーリーで、財前さんは「私がボケで、(南野さんが)突っ込み。カップ酒と柿の種で2人で飲んで大騒ぎできるような友情関係になっていけたら」と笑顔で語った。財前さんは今作が6年半ぶりの連ドラ主演。
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「フェイク」はドラマ「相棒」「科捜研の女」「臨場」などを手がける脚本家岩下悠子さんのオリジナル脚本で、京都を舞台に超一流の美術審美眼を持つ大学講師・浦沢右(財前さん)が美術品に隠された真実から事件の真相を見つけ出す……というストーリー。東映との初めての共同制作で、NHKドラマ10枠で初めての1話完結ミステリードラマ。南野さんは右に協力を求める警部補・白石亜子を演じ、佐野史郎さん、寺田農さんも出演する。
財前さんは「チャームポイントはハイウエストのズボンにこのベルトです。ダサくしなきゃだめ。学生時代からずっとこんな格好だったんだろうなという感じ」と“ダサイ”衣装がポイントであると強調。この日もお団子ヘアでチェックのシャツにチェックのコート、大きなリュックサックを背負った役衣装で登場した。また役の気に入っているところは「死体を見てエチケット袋を出すところとやる気がないところ」と話した。
南野さんは財前さんの“ダサイ”姿に「見物人の人と間違えて(財前さんと)気づかずに素通りしてしまった」と明かし、きつめのパーマをかけた自身の役の髪形について「朝起きて1分で外に出られるようパーマをかけた。乾かさないで寝て朝起きたらそのまま仕事に行けるスタイル」とこだわりを話した。また東映の手塚治・制作統括に「セーラー服ではない南野さんの姿もいい」と振られて財前さんに「もう着られないですから」と突っ込まれると「着ますよ! オファーがあれば」と断言していた。
同ドラマでは美術史に残る本当のエピソードを基に美術品を再現したり、本物の美術品を使うなどしているところも見どころ。財前さんは「私たちより、美術品が大事。本物が目にできるぜいたくさが楽しい」とコメントしていた。伊藤若冲の「松樹番鶏図」や喜多川歌麿の浮世絵のほか、「油滴天目茶碗」「釈迦如来像」などが登場する。
放送は総合テレビで1月4日から毎週火曜午後10時~。全6回。(毎日新聞デジタル)
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