アニメ質問状:「おとめ妖怪ざくろ」泣いて笑ってドキドキの大団円お楽しみに

アニメ「おとめ妖怪ざくろ」の1シーン(c)星野リリィ/幻冬舎コミックス・ざくろ製作委員会
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アニメ「おとめ妖怪ざくろ」の1シーン(c)星野リリィ/幻冬舎コミックス・ざくろ製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、人と妖人(=妖怪)が共存する世界を舞台にした和風ファンタジー「おとめ妖怪ざくろ」です。アニプレックスの小川容子プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

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 −−作品の概要と魅力は?

 妖人(=妖怪)と人間が共存する世界の中で、悪さをする妖人を退治するための省庁「妖人省」を舞台にかれんな半妖の少女たちと青年将校たちが、ラブありバトルありで繰り広げる浪漫活劇です。最近のアニメと比べると少し“懐かしい”雰囲気を重視していますが、「逆にそれが“新しい”」。そんな風に思ってもらえればうれしいです。

 かれんなバトルと胸キュンな恋愛模様は、年齢・性別を問わずご覧いただけると思います!

 −−制作の経緯、アニメ化するうえで心がけたことは?

 偶然、会社の近くの文教堂でコミック第1巻の発売日に手に取ったことが始まりでした。たしか翌週には幻冬舎コミックスさんの門をたたいていたと思います。

 2年近くかかってやっと映像化を迎えましたが、どの話数でもキュンとするプラトニックなラブシーン、バトルシーン、コメディーシーンが存在すること、そしてそのバランスが大切だと考えています。また、どの話数から見ていただいても作品の世界観や人物関係が即座に分かっていただけるような構成が必要だと考えていました。この点はシリーズ構成の岡田麿里さんによって見事に昇華されていると思います。また、その美麗なバトルシーンや恋愛模様を今(千秋)監督をはじめ、演出家の皆さんが見事に描いてくれています。「続きが見たくて見たくてしょうがない」もしくは「前後を見ていないと分からない」というのも大切ですが、「1話だけでも満足感のある内容」というのがこの作品では必要だと思います。

 「偶然見始めたら、ついつい最後まで見ちゃった」だとか「あ~なんかコレ面白いな。」そう言っていただけるのが、何よりもほめ言葉な気がします。

 −−作品を作るうえでうれしいこと、逆に大変なことは?

 原作者・星野リリィ先生の美麗なコミックの空気感は独特で稀有(けう)なものなので、その間合いを感じながらキャラクターを動かすということがとても大変です。また、主人公たちが(洋服よりもヒラヒラとした)「着物」を着ていることが、さらに(制作を)難解にしているので、アニメーターさん、作画監督は本当に大変だと思います。

 ただ、役者陣を含め、本当にすばらしい空気感の中で「おとめ妖怪ざくろ」は仕上がっていきます。なれ合いではないスタッフ・キャスト陣のチームワークの良さというか、雰囲気の良さみたいなものが映像から視聴者の皆さまにきっと伝わると信じています。

 最高のスタッフ・キャスト陣に恵まれ、私の立場では(働いていないわけではないのですが)大変なこと、つらいことはほとんど無いに等しいと思っています。そう思えることは、何よりもうれしいことですし、今も最終話に向かって描き続けているアニメーションの制作スタッフの皆さんをはじめ、少しでもこの作品に関わってくださった方には感謝するばかりです。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 最終回まであと少し。泣いて笑ってドキドキする素晴らしい大団円が待っています! 最終話に向かっていく「おとめ妖怪 ざくろ」の面々を大いに期待しつつ見守っていただければと思います!

 アニプレックス プロデューサー 小川容子

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