小島慶子:蓮舫行政刷新相? 白スーツに議員バッジでさっそうと SPドラマ「私は屈しない」

TBS系のスペシャルドラマ「私は屈しない」(11年1月31日に放送)に議員役で出演する小島慶子さん(左)と主演の田中美佐子さん=TBS提供
1 / 1
TBS系のスペシャルドラマ「私は屈しない」(11年1月31日に放送)に議員役で出演する小島慶子さん(左)と主演の田中美佐子さん=TBS提供

 6月に退社した元TBSアナウンサーの小島慶子さん(38)が、11年1月31日にTBS系で放送されるスペシャルドラマ「私は屈しない~特捜検察と戦った女性官僚と家族の465日」に、厚労委員会に政府参考人として出席した主人公の疑惑を追及する議員役を演じることが24日、明らかになった。小島さんは白のスーツに議員バッジをつけさっそうと手を挙げて質問する場面で登場する。

ウナギノボリ

 小島さんは「まさかバッジをつける日が来るとは(笑い)。でも明るい現場でリラックスできました。自分ではない人物になるって不思議な感じでした。楽しかったです」と感想を述べ、ドラマについて「捏造された調書と知らずに誰もが正義と信じて冤罪に加担してしまう怖さを実感しました」とコメントしている。小島さんの起用について北川雅一プロデューサーは「TBSのアナウンサー時代から彼女の毅然とした姿勢と存在感に注目、期待して国会議員役をお願いした」と理由を説明している。また、主人公の女性官僚は田中美佐子さん(51)が演じる。

 「月曜ゴールデン枠」の特別企画ドラマ「私は屈しない」は、大阪地検特捜部が逮捕起訴したものの、無罪が確定した厚労省女性元局長の事件について、法廷傍聴を続け、当事者に長時間にわたるインタビューをしたジャーナリストの江川紹子さんの取材記事「私は泣かない 屈さない」(月刊「文藝春秋」10年10月号に掲載)を原案に、新たな取材も加えて創作したオリジナルドラマ。

 厚生労働省で働く中井章子(田中さん)は30年間、まじめに働き続け、同省で働く夫・浩一(金田明夫さん)、会社員の長女・菜月(市川由衣さん)、高校生の次女・美沙(大後寿々花さん)と4人で平凡だが、幸せな家庭を築いていた。しかし、その日常は突然崩れる。障害者団体への郵便料金割引制度を悪用した事件にからみ、厚労省の元部下が、偽の証明書を発行した容疑で、大阪地検特捜部に逮捕された。章子も、その発行を指示したと疑惑の人物として、マスコミに追いかけられ、ついに特捜部に逮捕される。自宅の家宅捜索。身に覚えのない関係者らの証言を突きつけられ、不当とも思える拘置や取調べが続く。

 検察は保釈に反対を続け、予め組み立てられているような調書へのサインを迫る。5カ月を過ぎて、章子の保釈がようやく許されるが、章子と家族、そして弁護団の戦いはここからだった。公判で明らかになる衝撃の事実。連続する緊迫の攻防。運命の判決の前夜、章子にむかって夫が提案したのは……というストーリー。。

 北川プロデューサーは「厚労省女性元局長の冤罪事件を巡っては、多くの報道がなされましたが中でも江川紹子さんが取材構成した手記を読んで、二つの点で感銘を受けました。一つは、不条理な中での人間の強さ。もう一つは、それを支えた家族のきずなの深さです。江川さんに協力をお願いし、当方で新たな取材や創作も加えて、現実の事件をモデルにしながらも、全くオリジナルのドラマとして作り上げることができました。今の時代にこそ、伝えるべきテーマが、この物語にはあると確信しています」と力強くアピールしている。11年1月31日午後9時~10時54分にTBS系で放送予定。(毎日新聞デジタル) 

テレビ 最新記事