岡見勇信:「一緒にUFCのベルトを」 UFC初の日本人王者に王手をかけた男が五味にエール

五味隆典選手にエールを送った岡見勇信選手
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五味隆典選手にエールを送った岡見勇信選手

 世界最高峰の格闘技「UFC122」でネイサン・マーコート選手を破り、次期ミドル級王座挑戦権を手中に収めた岡見勇信選手。日本人初のUFC王者まであと一歩に迫った日本のエースは、いま何を考えているのか。また、11年元日に米ラスベガスでニューイヤーイベントとして開催される「UFC125」(日本時間1月2日午後10時15分からWOWOWで放送)に参戦する日本人ファイター・五味隆典選手にエールを送った。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 −−11月のネイサン・マーコート選手とのミドル級王座挑戦権を懸けた試合を振り返ってください。

 考えてたイメージとマーコートがちょっと違って、自分の戦い方がちぐはぐになってしまいました。戦っているときにちょっと合わないなという感じで、不完全燃焼に終わってしまいましたね。まあ、お互いそうだと思いますけど。

 −−考えていたイメージとは。

 打撃で、もっとどんどん前に来てくれると思ってたんですが、思ったより下がってたんで。そこでやりづらさも、少しあった。タックルも、自分としてはそこまで頭になかった。そういう面で、相手のうまさも感じましたね。最後までちょっとイメージがうまくつかめなかった。自分があまりにもマーコートのイメージを想像しすぎてしまっていて、そのズレを修正するのがちょっと難しかったです。

 −−次の相手は、2月に米ラスベガスで行われる現王者アンデウソン・シウバ選手対挑戦者ビクトー・ベウフォート選手の勝者になります。どちらが勝つと予想していますか。

 すごく難しいですね。自分の中では、アンデウソンかな、とは思うんですが。でもどっちと戦うことになっても変わりませんけど。

 −−次の試合まで少し試合間隔があることは問題ないですか?

 いや、いくらでも待ちます(笑い)。2月の試合が終わらないと、UFCも次の試合日程を決めようがないと思いますし、勝った方がケガしてしまうかもしれないし……。そこらへんは全然分からないので。

 −−前回の試合からどのように過ごしているかを教えてください。

 まずリラックスして、今はまたトレーニングを再開して徐々に体を戻せるように、体作りをしています。本格的な練習は年明けからなので、今はその準備をしてるところです。

 −−タイトル戦は5Rですが、それを戦い抜くスタミナ強化については?

 5Rは初めてなので、それを想定したトレーニングメニューをトレーナーと話し合って、来年からやっていこうと思います。まだ試合がいつになるかわからないですけど、それに向けて頑張っていこうと思います。

 −−UFC初の日本人王者にあと一歩のところまで来ました。

 自分の今やるべきことは日本人初のUFCのベルトを取るってことだけだと思っているので、それにすべてを懸けます。

 −−11年の元日には、五味隆典選手がクレイ・ギーダ選手と対戦しますが、どんな試合になると思いますか。

 相手のクレイ・ギーダもアグレッシブな選手なんで、かみ合うと思いますね。ギーダはもしかすると、どんどん組みついてきて、削ってくるのかもしれませんが……。テークダウンの攻防が一つのポイントになると思います。打撃については、五味さんは素晴らしいものを持ってるので、いいと思いますけど。ギーダの作戦が、テークダウンを多用してくると、そこがポイントになってくるんじゃないか、と。

 −−五味選手にメッセージをお願いします。

 これまで2回ほど五味さんと一緒の大会に出ていて、五味さんは僕が本当に尊敬している人なので、一緒にUFCのベルトにたどり着きたいなと思ってます。応援してます。

(取材・文:稲垣收)

 *……岡見選手も注目の五味隆典選手対クレイ・ギーダ選手の1戦が行われる「UFC125」は、WOWOW(191HV/アナログBS−5ch)で、11年1月2日午後10時15分から「UFC−究極格闘技−UFC125五味隆典参戦!」として放送される。また「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター ライト級サバイバル」は1月18日から毎週火曜深夜に放送開始。

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