1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、「月刊コミックラッシュ」(ジャイブ)で連載中で、巨大ロボ「ライディーン」を美少女が操縦して悪と戦うという、長谷川裕一さんの「ゴッドバード」です。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
35年前のライディーンと妖魔たちの戦争、その後数年間にわたる異星人との激闘をへて、平和になった世界。しかし、突然現れた2匹の化石獣によって町は破壊されてしまう。陸上部のエースだった囀晶(さえずり・あきら)は、かつてライディーンとともに戦ったひびき洸から「ライディーンを駆れ」という声を受け、ライディーンに乗り込んで化石獣と戦うというストーリーだ。
「ゴッドバード」は、テレビアニメ「勇者ライディーン」(東北新社)の生誕35周年を記念して企画されました。
ライディーンの魅力はなんといっても、設定の神秘性とロボットの融合。ライディーンを知らない世代にもその魅力を伝えつつ、新たなエンターテインメント作品をと、当時のアニメをとても愛されていてお詳しい長谷川裕一先生にマンガをお願いして実現した作品です。
マンガではアニメから35年後の世界が舞台です。オリジナル主人公の囀晶というごく普通の少女の住む街が、突如妖魔に襲われ破壊されてしまう。そんな時、晶の心に語りかけてきたアニメの主人公・ひびき洸の声に導かれ、巨大ロボット・ライディーンに乗り込み、戦いの渦中へと巻き込まれていきます。
敵役にはライディーンのプリンス・シャーキンだけでなく、ライディーン後半の総監督を務められた長浜忠夫氏つながりということで、「超電磁ロボ コン・バトラーV」「超電磁マシーン ボルテスV」「闘将ダイモス」(東映)の美形悪役たちも登場します。もちろん、それぞれのロボットやキャラクターも登場し、ライディーンとそれら各アニメの世界がクロスオーバーするところも醍醐味(だいごみ)のひとつとなっています。
アニメをご存じの方にも、そうでない方にも、壮大で熱い物語を楽しんでいただけると思います。ぜひご一読ください!
かつてのアニメファンを熱狂させた「長浜ロボット」の雄姿を当時の感動そのままに現代に復活させた、長谷川裕一氏のSFロボットアニメに対する愛情と造詣の深さとを詰めこんだ“胸熱”の内容が少年心を奮い立たせる本作品。巨大ロボットアニメの真骨頂である「正義のロボットが悪の野望を打ち砕く」という単純明快なストーリーから得られる理屈抜きの爽快感は、現代では逆に新鮮といってもよいかと思います。もちろん、各アニメの予備知識が無くても楽しめる内容なので、「名前しか知らない」方にこそむしろ読んでいただきたいマンガです!
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