山口智子:企画から編集まですべて自分で番組制作「ボーダーレスな音を共有したい」

昨年秋、ハンガリーで1カ月かけて撮影をしたという山口智子さん=BS朝日提供
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昨年秋、ハンガリーで1カ月かけて撮影をしたという山口智子さん=BS朝日提供

 女優の山口智子さん(46)が企画から編集まですべてにかかわった音楽・紀行番組「LISTEN1001(リッスンワンオーワン)」が29日から1カ月1回、BS朝日で放送されることが22日、明らかになった。山口さんが企画から下調べ、ロケハン、撮影の立ち会い、編集まですべてに携わるこだわりの番組で、旅行好きな山口さんがハンガリーやトルコなど東西文化の交錯する場所を訪れ、心を動かされた“音”を、それに沿った美しい映像とともに収め、編集する。極力ナレーションやテロップを減らし、音を聴かせることに専念した良質なドキュメンタリー番組だ。

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 番組名の「LISTEN」には「耳をかたむける」「耳をすます」、「1001」には毎夜物語を語り続けた「千一夜物語」に引っかけて、「1000回続く長寿番組にしたい」という思いをこめた。そして「世界の多くの人々が、話す言葉は違っても同じように感じる感動や心地よさをボーダーレスな『音』で共有したい」と音楽や音を番組の中心に据えた。ディレクターは米国人のギャリー・バッスンさん、カメラマンは現地ハンガリー人などスタッフも“ボーダーレス”だ。

 29日放送の第1回「Episode1“horsepower”(エピソード1 ホースパワー)」は、ハンガリーの大平原を馬の群れが疾走する音と風の音、カザフスタンの民族楽器「ツィテラ」と呼ばれる日本の琴のような楽器を第一人者が演奏する様子や、同じくカザフスタンの20代5人組の民族音楽を取り入れたグループの演奏を中心に構成されている。山口さんは番組の最初の方で一瞬だけ登場するが、ほとんど出演しておらず、あくまで主役は「音」だという。

 第1回は29日、第2回は2月26日、第3回は3月下旬に放送予定。放送時間は第1、2回は午後11時からの25分間だが、第3話は1時間程度の番組を考えているようで、「放送時間も含めてボーダーレスなんです。3回合わせてもこの時間では収まりきらない宝の山(撮影した映像素材)をリサイクルして活用できないかとさまざまな方法を今考えている」という。4回目以降の放送時間などは未定だが、山口さんはこの番組が長寿番組になるよう、「本当に1000回続くようなライフワークにしたい」と意気込みを語った。(毎日新聞デジタル)

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