baiduライブラリ:人気マンガ、書籍を会員が無断アップロード

 世界第2位の検索エンジン「百度(バイドゥ)」の日本法人が運営するファイル共有サービス「baiduライブラリ」に、「聖☆おにいさん」(講談社)、「ハチミツとクローバー」(集英社)などの人気マンガが無許可でアップロードされていることが明らかになった。会員が勝手に上げたとみられ、「ドラゴンボール」(集英社)や「機動警察パトレイバー」(小学館)などマンガだけで4000件、ライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」(角川書店)などもアップロードされている。

ウナギノボリ

 「baiduライブラリ」は、pdfやワード、テキストファイルをアップロードして公開できるファイル共有サービスで、不特定多数が閲覧できるほか、会員登録してファイルを投稿、評価すると貯まるポイントを使うとダウンロードすることもできる。10年11月からベータテストを開始、現在では25万件以上のデータがアップロードされている。

 バイドゥは、「現状を認識している」とユーザーによる無断アップロードがあると認めた上で「現在、著作権者に確認作業を取っている。違反が確認できれば対応したい」と話している。講談社は「今回の百度の著作権を無視した違法アップロードは、講談社のみならず、日本の出版界全体に対する暴挙です。断固として削除を求め、改善されない場合は、法的措置も検討せざるを得ません」としている。(毎日新聞デジタル)

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