九重親方:「引退と言いたくなかった」 ヒストリーチャンネル10周年特集発表会

ヒストリーチャンネル「いま、ニッポンに昭和力」記者発表会に登場した九重親方
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ヒストリーチャンネル「いま、ニッポンに昭和力」記者発表会に登場した九重親方

 大相撲の九重貢親方(元横綱・千代の富士)が1日、東京タワー(東京都港区)で開かれた歴史エンターテインメント専門チャンネル「ヒストリーチャンネル」の開局10周年特別企画の第2弾特集「いま、ニッポンに昭和力」記者発表会に登場。史上最多の通算勝ち星1045勝を誇る昭和の名横綱だった九重親方は自身の引退時の「体力の限界! 気力もなくなり引退することになりました」という言葉について、「全く考えてなかったね。あの時あの場所に行って、あの一言が口から出た。『引退』という言葉は、相撲が取れない状況になっちゃうから自分で言いたくなかったから、ぐっとこらえていて、最後の最後で出た」と振り返った。

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 同チャンネルでは、1月から3カ月連続で特別編成を展開しており、2月は「いま、ニッポンに昭和力」を特集。戦後に高度経済成長を成し遂げ、経済大国を作り上げた人々の活力や推進力を日本人が持つ力「昭和力」をとして、メッセージ、通史、文化、インフラ、企業家という五つのテーマから昭和力をひもといていく。「我が巨人軍は永久に不滅です」など昭和を象徴する言葉を取り上げた「日本を奮わせた、あの言葉」や、テレビCMの50年を振り返る「ACC CMフェスティバル~時代と共に歩んだCM50年の軌跡」、「日本のいちばん長い日」などの作家の半藤一利さんが独自の歴史観を披露する「半藤一利が語る『昭和史』」など新たに5本のオリジナル番組を制作し、5日から放送する。

 同チャンネルが昨年12月に実施した「40歳に聞く“昭和力”調査」で昭和力を象徴する人物スポーツ界部門の3位に選ばれたことから九重親方がゲストに選ばれた。会見では、大学受験を控えた受験生5人が招かれ、九重親方から「勝」と書いた色紙がプレゼントされた。能書家としても知られる九重親方が、「昭和力」と豪快な筆さばきも披露。アシスタントとして、相撲ファンという東京タワーのキャラクター・ノッポン兄も登場した。(毎日新聞デジタル)

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