成海璃子:高校最後の夏にフランスへ サティをたどる旅 BS朝日10周年記念特別番組

昨年夏にフランスを訪ね、サティの足跡をたどる旅をした成海璃子さん=BS朝日提供
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昨年夏にフランスを訪ね、サティの足跡をたどる旅をした成海璃子さん=BS朝日提供

 女優の成海璃子さん(18)が昨年の夏、高校生活最後の夏休みにフランスを訪れ、「癒やしの音楽」で知られる19世紀末から20世紀初頭に活躍した天才作曲家、エリック・サティの足跡をたどる旅をした様子を収録した音楽紀行番組「癒しのメロディ エリック・サティの世界」がBS朝日開局10周年記念番組として3月13日に放送されることが2日、明らかになった。

ウナギノボリ

 成海さんは、CMや携帯電話の着メロでよく耳にする「ジムノペディ」の曲が以前から気になっていたという。この曲は約120年前に「癒やしの音楽の開祖」と呼ばれるサティが作曲した。成海さんは、サティが13歳で入学した音楽学校「コンセルバトワール」があるパリを訪れ、学校を中退し、シャンソン酒場でピアニストとして働き始めたころの街並みや20代前半にモンマルトルで1人暮らしをしていたアパートなどを訪れ、サティ研究家や一番のサティ弾きとして知られるピアニストの高橋アキさんらの証言を基に、1888年に「ジムノペディ」が生まれた背景を探っていく。

 また、1889年に開催された「パリ万博」で、サティが日本館に展示された浮世絵や漆、陶器などの工芸品やそこで紹介された日本の古い民謡など日本の文化「ジャポニズム」に触れて大きな影響を受けたことを知り、オルセー美術館を訪れて若きサティや印象派の芸術家たちに与えた「ジャポニズム」を探っていく。なぜサティの曲が日本人に好まれるのか、その理由も解明していく。成海さんは、パリのサンジェルマンやカルチェラタンを訪ね、マンガカフェや原宿系ファッションのブティック、行列のできる「うどん屋」を見つけて、日本文化が現代でも広く受け入れられていることを知り、「意外だった……」と感想をもらしたという。

 番組ではさらに、生まれ故郷のフランス北部ノルマンディ地方の港町オンフルールや、貧困のため移り住んだパリから12キロ離れたアルクイユを訪れ、生涯独身を通し、人々からは奇人や陰気で小心で神経質な男などと誤解され続けた、早すぎた天才作曲家の生涯を追う。成海さんは「今回の旅では、エリック・サティの歴史をたどって、パリのいろんな場所を歩きました。パリは、美術館や博物館がたくさんあり、本当に飽きない街です。高校最後の夏にパリを旅することができてとても良い経験になりました。私も小さいころ、ピアノを習っていましたが、久しぶりにピアノが弾きたくなりました」と話している。番組はBS朝日で3月13日午後9時~10時54分に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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