お笑いコンビ「はんにゃ」の金田哲さんが女優の川島海荷さんとダブル主演した映画のDVD「私の優しくない先輩」(アニプレックス)が発売され、単独インタビューに応じた。映画と同じ衣装で登場した金田さんは「ガチでの芝居は手こずりましたが、その大変さより楽しさが勝ちましたね」と興奮気味に撮影当時を振り返り、芸人ではない“役者”金田を猛アピールした。(毎日新聞デジタル)
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「私の優しくない先輩」は、日日日(あきら)さんの恋愛小説コンテストラブストーリー大賞受賞作が原作の青春ラブコメディー。夢見がちな高校生・西表耶麻子(川島さん)が大好きな南先輩(入江甚儀さん)にあてて書いたラブレターを、耶麻子の天敵で「臭くて、キモくて、ウザい」不破先輩(金田さん)に拾われ、不破先輩が勝手に「南先輩への告白大作戦」を始める……という物語。
初の主演映画について、金田さんは「吉本の劇場で座長はやったことがあるが、映画はちょっと違う。なにもかもが初めてですよ。『演技って何だ? 芝居って何だ?』から始めました」と苦労を語ったが「西伊豆の方で朝早く3時間かけていくんです。仕事なんですが学校に行く感じで、スケジュール的には“優しくなかった”ですが、現場はとにかく楽しかった」と笑顔で話した。
同映画は「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」などのアニメで知られる山本寛監督が、初めて実写作品の監督を務めたことでも話題になった。金田さんは「監督も“優しくなかった”です。結構ふざけたおちゃめな部分もあったけど、本筋は熱い方。気も使いますけれど熱い気持ちもぶつけてくる。僕も初めてでしたけれど、一緒になってやってきた。逆に引っ張ってもらったと思っています」と監督の印象を語った。演技指導については「『せりふはちょっと変えてもいいけれど、気持ちはこうだ』と教えられて始める。監督の言った本筋がぶれないようにふざけて(アドリブ入れて)、といった現場」と話した。
同映画の中で特徴的なダンスは「モーニング娘。」や「AKB48」などを担当した振付師の夏まゆみさんが考案。約2カ月みっちり練習したほかのキャストとは違い、金田さんだけプロ扱いのスケジュールだったという。金田さんは「僕だけなぜかプロと同じで(練習が)4日くらい。冷静に考えたら無理な話ですよ。そこをやってしまった金田、ほめてあげたいですね」と自画自賛した。しかし一番大変だったと話すのは「ガチの芝居。難しかったですね。何回も練習しましたけれど分からないんで監督にしか聞けない」と話し、「お笑いと比べたらそりゃあお笑いがいいですが、楽しさが違うというか……。違った表現の仕方としては役者は面白い。僕は戦国武将が好きなんで、目指すは大河ドラマとか……そういうのもやっていきたいな」と、役者への野心を燃やしていた。
DVDは、メーキング映像や主題歌のプロモーションビデオなどの見られる特典ディスクやブックレットがつく完全生産限定版が6090円、通常版が3990円で発売中。(毎日新聞デジタル)
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