名探偵コナン
#1143「乱歩邸殺人事件(後編)」
11月23日(土)放送分
企業の社長を務めながら、若者向けの小説ライトノベル「羽月莉音(りおん)の帝国」の著者として注目を浴びている至道流星(しどう・りゅうせい)さん(34)。高校生が上場企業の社長になり、国家の建国を目指すという内容で、TOB(株式公開買い付け)や企業買収、金融商品など、ライトノベルとは縁遠い言葉が次々と飛び出す。作中で中国の反日暴動や銀行の破綻など現実を“予言”する至道さんの創作の裏側を追った。(毎日新聞デジタル)
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至道さんは、高校時代から起業に興味があり、卒業直前にIT業界に入り、進学した大学もすぐに退学し、親の反対を押し切って、ビジネスの世界に飛び込んだ。超有名企業の出資を受け、起業し、国際衛星放送やソフトウエア開発、雑貨販売などを手がけ、10年以上第一線で活躍。「76世代」と呼ばれる経営者だ。
至道さんが筆を執ったきっかけは、社会のモラルハザードを肌で感じたことだという。「一言でいうとメチャクチャ。紙一重で成り立っていた。一般の人にも知ってほしい」と書き始めた。それが小説のようになり、講談社BOX新人賞の流水大賞に応募した。いきなり、大賞を受賞し、世界征服を宣言する天才美少女が、つぶれかけた企業に肩入れをして、巨大企業へと成長させるという「雷撃☆SSガール」でデビューした。
その後、至道さんは自身のブログに「もう一社レーベルを探してみるかも」と書いたところ、複数の出版社からオファーが来た。
中でも小学館ガガガ文庫編集部の担当編集、山田和正さんは、至道さんのデビュー作を見て、「スケール感たっぷりのビジネス小説」と感じ、目を付けていた。そこでブログを見て、「運命と確信した」と執筆を依頼、最も熱心だったことから次作の出版を勝ち取った。
執筆中の新作「羽月莉音の帝国」は、テーマが「人類史上最大スケールの話」だ。平凡な高校生の羽月巳継(みつぐ)が主人公。冒険家の娘で、並外れた発想と行動力を持ついとこの莉音が、部活の勧誘で「国家建国」の構想をぶち上げ、巳継らを強引に勧誘して部活「革命部」を法人化。後払いで手に入れたパソコンを使い、さまざまなビジネスに手を出す。
コスプレのレンタルチェーンの事業を成功させ、売却して巨額な資金を獲得し、上場企業を買収。時にはハゲタカのような手法を実行して事業を拡大し「国家建国」の資金にする……というストーリーだ。
銀行の破綻や中国の反日暴動などのエピソードが描かれ、ちょうど日本振興銀行事件や中国漁船衝突事件から始まった反日暴動などが軌を一にしたことから、一部で話題になったが、至道さんは「偶然です」と苦笑いする。だが、経営者ならではの豊富な知識と視点から描かれる物語は、財務や金融、投資、法務の知識のある本物のビジネスパーソンからも支持されており、「ビジネスの世界は面白いネタがふんだんにありますからね」と語る。
最新6巻では、投資をした中国の衣料チェーン事業が反日暴動の目標にされて崩壊寸前の危機的状況になるが、かつて対決した日本闇社会のフィクサーに連れ出され、逆転の一手が始まるというストーリーだ。
至道さんは「この作品は、あくまで建国のお話。人類最大の物語にしますよ」といい、「あと50年生きれば、(こうしたことを)経験する可能性は高いと思います。人類は革命を繰り返してきたのですから」と言い切った。
実は、インタビュー直後に、チュニジアやエジプト、リビアで長期独裁政権打倒の大規模な市民デモが相次いで起こった。至道さんの次にどんな“予言”をするのか、目が離せない。
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