女優の永作博美さんが28日、映画「八日目の蝉」(成島出監督)の完成披露試写会で舞台あいさつを行った。出産後初となる映画撮影だったという永作さんの起用について、成島監督は「永作さんは母になってどんな化学反応を起こすかと思ってオファーしたら、受けていただいた」と語り、永作さんは「正直(スケジュールを)空けていたのですが、監督との仕事だったので」と明かした。
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ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
「八日目の蝉」は、直木賞作家・角田光代さんの初の長編サスペンスが原作。10年にNHKでドラマ化されている。不実な男を愛し、母となることがかなわなかった希和子(永作さん)から誘拐され、4歳まで愛情いっぱいに育てられた恵理菜(井上真央さん)が、大学生になり、実の両親の元に戻っても普通の生活は望めず、心を閉ざしていた。ある日、恵理菜が妊娠したことに気づくが、相手は家庭を持つ男だった。過去と向き合うため、かつて母と慕った希和子が暮らす小豆島に向かった恵理菜が、そこで知った衝撃の真実とは……というストーリー。
舞台あいさつには、井上さんと永作さんのほか、小池栄子さん、森口瑤子さん、成島監督、角田さんも登場。永作さんは「撮影中は迷宮でした。その分いろいろ考えながらやらせていただいたので、ドキュメンタリーのような迫力のあるものになりました。本当に精いっぱいで、どういう芝居したのか覚えてない。中島美嘉さんのエンディングテーマにまたキュンとなる映画」と語った。主題歌は、音楽活動を休止していた歌手の中島美嘉さんが活動再開後最初に発売する新曲「Dear」。4月29日から全国で公開される。(毎日新聞デジタル)
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