阿部寛:上戸彩と映画「テルマエ・ロマエ」で共演 「古代ローマ人を大まじめにやりたい」

映画「テルマエ・ロマエ」に出演が決定した阿部寛さん(左上)と上戸彩さん(右上)。下段イラストは原作者ヤマザキマリさんが阿部さんと上戸さんをイメージして描き下ろした
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映画「テルマエ・ロマエ」に出演が決定した阿部寛さん(左上)と上戸彩さん(右上)。下段イラストは原作者ヤマザキマリさんが阿部さんと上戸さんをイメージして描き下ろした

 古代ローマ帝国の浴場設計技師を主人公にしたマンガ「テルマエ・ロマエ」の実写映画化が決定し、主人公のルシウスを俳優の阿部寛さん(46)、ヒロインでマンガ家を目指す日本人女性を女優の上戸彩さん(25)が演じることが18日、明らかになった。阿部さんはロケ地のイタリア人スタッフに「本物のローマ人みたいだ」と驚かれるほど主人公に成り切っており、「国境を超えて裸の人と人との付き合いがほのぼのとしていて、なごまされるコミカルな原作だが、映像では古代ローマ人ルシウスの役を大まじめにやりたい」と意気込みを語っている。

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 「テルマエ・ロマエ」は、10年に「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をダブル受賞したヤマザキマリさん原作のコメディーマンガ。ローマ帝国の浴場設計技師・ルシウス(阿部さん)は浴場作りのアイデアに悩んでいたある日、現代の日本の銭湯にタイムスリップし、「平たい顔族(日本人)」のマンガ家志望の真実(上戸さん)と出会う。そこで目にした新たな発見を次々とローマ帝国の風呂に生かし、ローマで名声を得ていく……というストーリー。

 映画とドラマの「のだめカンタービレ」を手掛けた武内英樹監督がメガホンをとり、脚本は映画「クローズZERO」の武藤将吾さんが担当した。イタリア最大の映画撮影所「チネチッタ」にある古代ローマの巨大オープンセットでの撮影を行うなど、壮大なスケールで製作が進んでいるといい、原作のヤマザキさんも「正直、原作を超えてしまう大作になりそうでびっくりです」と驚いている。

 「日本の風呂文化と古代ローマのテルマエ文化を対比させた原作の視点が面白い」と話す阿部さんに対し、上戸さんは「阿部さんの演じるルシウスが面白すぎなので、私も負けないように、平たい顔族代表として真実を思いっきり演じたいと思います」とコメントしている。3月にローマで撮影を開始し、クランクアップは5月上旬を予定している。映画は12年に公開予定。(毎日新聞デジタル)

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