注目ドラマ紹介:「マドンナ・ヴェルデ」 海堂尊原作の医療ドラマ 代理母出産問題を描く

ドラマ「マドンナ・ヴェルデ」の一場面=NHK提供
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ドラマ「マドンナ・ヴェルデ」の一場面=NHK提供

 作家・海堂尊さんが代理母出産問題を描いた医療小説をドラマ化した「マドンナ・ヴェルデ」(NHK)が19日、放送を開始する。女優の松坂慶子さんと国仲涼子さんが現在、国内では認められていない代理出産に踏み出す親子を演じる。

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 「マドンナ・ヴェルデ」は、「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」などで知られる海堂さんが日本の産婦人科医療の現実を描き出した小説「ジーン・ワルツ」と同じ時系列で視点を変えて描いた作品。「ジーン・ワルツ」の主人公でもあり、「クール・ウィッチ」と呼ばれる産婦人科医・曾根崎理恵が、自身の母親に代理母を依頼し、母は33年ぶりに妊娠する……というストーリー。ドラマは、55歳の主婦・みどり(松坂さん)が、病気で子宮を失った一人娘の理恵(国仲さん)に代理母として子供を産んでほしいと頼まれ、理恵とその夫との受精卵を自身の子宮で育てることに同意する。しかし、2人は互いにおなかの子を自分の子供であると主張し、対立を始める……という物語。

 理恵の夫・伸一郎をお笑いコンビ「ラーメンズ」の片桐仁さん、みどりをひそかに慕い、代理母という秘密に気づく新聞記者・丸山を長塚京三さんが演じ、みどりの妊娠を不審に思う助産師役で柴田理恵さん、堕胎を望む20歳の妊婦役で南明奈さんも出演する。

 第1話は、早くに夫を亡くし、1人暮らしをするみどりは、のんびりとした日々を過ごしていた。そこへ久しぶりに一人娘の理恵が訪ねてくる。理恵はみどりに、妊娠したが子宮頸(けい)部にがんが見つかり赤ちゃんと子宮を失ったことを告げ、嘆き悲しむみどりに「お母さん、わたしの子どもを産んでくれない?」と頼む。みどりはその頼みを一度は拒絶するが、理恵が心の底から子どもを欲しがっていると思い代理出産を決意。そして理恵とアメリカにいる夫の間の受精卵を、みどりの子宮に戻す手術が秘密裏に行われる……というストーリー。

 放送は毎週火曜午後10時~同48分。全6回。(毎日新聞デジタル)

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