注目ドラマ紹介:「ハガネの女」 吉瀬美智子の人気作がゴールデン進出 テーマは「差別」

木曜ドラマ「ハガネの女」の1シーン=テレビ朝日提供
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木曜ドラマ「ハガネの女」の1シーン=テレビ朝日提供

 吉瀬美智子さんの初主演ドラマとして10年5月に放送された「ハガネの女」(テレビ朝日系)の“シーズン2”が21日に放送を開始する。前作は午後11時台の「金曜ナイトドラマ」枠で放送され、サッカー・ワールドカップ中継と時間帯が重なりながらも、最高視聴率12.7%、全7話の平均でも10.3%を獲得し、ゴールデン枠に昇格。吉瀬さん演じる熱血教師“ハガネ”が再び、生徒たちのさまざまな問題に体当たりで挑む。初回は午後8時から2時間のスペシャル版を放送予定。

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 「ハガネの女」は、深谷かほるさんが07年からマンガ誌「YOU」(集英社)に連載しているマンガが原作で、昨年いったん連載を休止していたが、11月に舞台を中学校に移して再開している。前作のドラマは、吉瀬さん演じる元教師で35歳独身のヒロイン、「ハガネ」こと芳賀稲子(はが・いねこ)が、臨時採用で小学校教師に復帰し、どんな試練にもくじけない“ハガネの女”として崩壊する学級やモンスターペアレンツに挑む姿を描いた。

 「シーズン2」は、一つ年齢を重ね、36歳になったハガネが、またもさまざまな問題に体当たりで挑んでいく。今回の大きなテーマは「差別」。職業や学歴、障害者、国籍、容姿、成績、貧富の差、性別など、大人社会を反映し、子どもの中にも生まれてしまう偏見や差別意識を描く。ハガネが受け持つ4年3組のメンバーには、大橋のぞみさんらが再結集し、前作に引き続いて、要潤さんやお笑いコンビ「バナナマン」の設楽統さん、清水ミチコさんらも登場。高橋克実さんや、斎藤工さん、歌舞伎俳優の片岡愛之助さん、「EXILE」のMATSUさん(松本利夫名義)も新たに出演する。

 クラスの子どもたちや塩田渉(要さん)に応援され、無事に教員採用試験に合格したハガネ(吉瀬さん)は、思いがけず塩田からプロポーズを受ける。酒を飲んで平常心を保つのがやっとというありさまだったが、翌朝、二日酔いのハガネの指には、しっかりと塩田からの指輪が……。その後、ハガネは、受け持ちのクラスに外国籍の少女タオ(黒崎レイナさん)を期限付きで迎えることに。両親は不法滞在で国外退去させられていたが、日本で生まれ育ったタオには3学期終了まで滞在許可が出ていた。しかし、タオは日本人への敵意を強く抱いていて……というストーリー。吉瀬さんがフィリピンでスラムの子どもたちと撮影したシーンも放送される。

 主題歌は前作に続いて「ケツメイシ」が担当し、書き下ろしの新曲「こだま」で子どもたちとハガネの奮闘を応援する。ドラマは毎週木曜午後9時から放送予定。初回は午後8時~同9時48分の拡大版。(毎日新聞デジタル)

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