70年代にヒットした望月三起也さんのアクションマンガを俳優の瑛太さん主演で実写映画化した「ワイルド7」(羽住英一郎監督)の製作会見が2日あり、瑛太さんは「バイクで公道を走るシーンで、自分の中では飛ばしてるなと思ってたんですけど、監督が『瑛太、もう少し飛ばせるよね』という演出があったり、銃撃戦で壁に弾着するシーンでも、割と顔に近かったりとか、監督の“ドS”ぶりが発揮されていて、楽しくやらせていただいてます」と笑顔でコメント。羽住監督は「皆さんアクションできる人たちで、もっとできるだろうと思ってしまうし、もっと見たくなってしまうので、そのへんが“S”と言われるのかも……」と苦笑いしながら、「すごくかっこいい映像が撮れてます」と自信をのぞかせていた。
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「ワイルド7」は、69~79年に「週刊少年キング」(少年画報社)で連載された、悪人からスカウトされた白バイの警察官が、悪人を問答無用に裁くという望月三起也さんの痛快アクションマンガ。72~73年にはテレビドラマが全25話で放送された。望月さんはその後、「新ワイルド7」「続・新ワイルド7」「飛葉」などの続編を発表している。94年にはOVA化された。
映画は、多発する凶悪事件に対応するため、警視庁内に超法規的機関「ワイルド7」が作られる。リーダーの飛葉らメンバー7人は、事情があって殺人などの重大な犯罪歴を持ち、その罪を免除する代わりに、発案者で司令塔でもある警視正の草波勝の指示を受け、凶悪犯を人知れず“退治”していた。ある日、殺人ウイルスを東京上空から散布すると脅迫する事件が発生し、「ワイルド7」が犯人グループの正体をつかむため東京中をバイクで走る……というストーリー。主人公の飛葉役を瑛太さん、ワイルド7のメンバー・セカイ役を椎名桔平さん、パイロウ役を「関ジャニ∞」の丸山隆平さん、警視正の草波役を中井貴一さん、謎の美女ユキを深田恭子さんが演じる。
瑛太さんは役作りについて、「ガス銃と的を買って、家の中で練習してました。それがワイルドにつながるかは、皆様に委ねたいです」と語り、丸山さんは「普段から肉を多めに食べてました。それぐらいですね」とジョークを飛ばしていた。椎名さんは、チームワークを強化するため、ロケ先の九州で、7人でよく飲みに行ったといい、「現場の勢いにつながった」と力強く語っていた。
会見にはほかに、椎名さん、丸山さん、中井さん、ソックス役の阿部力さん、オヤブン役の宇梶剛士さん、ヘボピー役の平山祐介さん、B・B・Q(バーベキュー)役の松本実さんも出席した。映画は5月にクランクアップ予定。ワーナー・ブラザース映画の配給で、12年新春公開予定。(毎日新聞デジタル)
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