くるり:4度目の武道館で岸田繁「大人になった」 WOWOWで11日放送

日本武道館でツアーファイナルを開催した「くるり」 撮影:久保憲司
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日本武道館でツアーファイナルを開催した「くるり」 撮影:久保憲司

 ロックバンド「くるり」が3月7日に日本武道館で開いたアルバム発売記念ツアー「~言葉にならしまへん、笑顔を見しとくれやしまへんやろか~」の最終公演の模様が、WOWOWで11日午後11時から放送される。「くるり」としては4度目となる武道館ライブを1万2000人の観客が見守った。マンガ家の吉田戦車さんによるイラストが描かれたのぼりや行灯(あんどん)が並ぶステージ上で、アルバムからの曲を中心に、新曲「奇跡」をはじめ、「目玉のおやじ」「ワンダーフォーゲル」「ロックンロール」といったヒット曲も交えながら、和み系のパフォーマンスで観客を魅了した。

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 「くるり」はボーカル・ギターの岸田繁さんとベースの佐藤征史さんの京都府出身の2人組。大学の音楽サークル内で96年にバンドを結成し、98年にメジャーデビュー。09年には歌手の松任谷由実さんとGAP40周年記念ソング「シャツを洗えば」を共作し、また奥田民生さん、矢野顕子さん、木村カエラさんら豪華アーティストが参加したトリビュートアルバム「くるり鶏びゅ~と」が発売されるなど、ミュージシャン仲間からのリスペクトされる存在で、瑛太さんと松田龍平さんの主演で公開中の映画「まほろ駅前多田便利軒」の主題歌「キャメル」や6月11日に公開される是枝裕和監督の最新作「奇跡」に主題歌を提供するなど注目を集めている。

 ライブ中のMCで岸田さんは「ぼくらは今年で結成15周年。『くるり』が武道館でライブやるのは4回目になります。最初は武道館っていうより(片言で)“ブドカン”という感じだったけど、今回はなんとなく雰囲気的に“武道館”という感じがしっくり来る大人になった気がします」としみじみコメント。アンコールでは、コーラスやキーボード、パーカッションも加えた総勢9人のバンドで「ばらの花」などを演奏し、「大勢で演奏できて楽しいねえ」と岸田さんがつぶやくと、ベースの佐藤さんも「幸せですね」と応えていた。

 今回のツアーは、昨年9月に発売された9枚目のアルバム「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」を記念したもので、福島県郡山市を皮切りに、広島、名古屋、福岡、仙台、札幌、東京など計16公演を実施し2万5000人を動員した。WOWOWでは、この日のライブの模様を、「くるり LIVE at 武道館 2011~言葉にならしまへん、笑顔を見しとくれやしまへんやろか~」と題して11日午後11時から放送する。(毎日新聞デジタル)

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