初音:国重文・護国寺本堂で奉納ライブ 本尊にアカペラで「ありがとう」を献上

護国寺で奉納ライブを披露した初音さん
1 / 1
護国寺で奉納ライブを披露した初音さん

 シンガー・ソングライターの初音さん(20)が、東日本大震災復興支援のためのチャリティーとして10~15日に東京都文京区大塚の護国寺で開催された「2011華道家前野博紀 護国寺奉納献華個展」の最終日に「初音『Sanctuary(サンクチュアリ)~祈り~未来へ』奉納ライブ」を行い、国の重要文化財の本堂内で本尊に向けて歌を披露。集まった80人のファンと神聖な空間をともにした。

ウナギノボリ

 特別に護国寺の許可を得て開催に至ったといい、観客は演奏者の両サイドからといった特殊なスタイルでの鑑賞となった。初音さんは「震災を通して自分の価値観がそれまでと大きく変わりました。今自分に何ができるか、これから何ができるのかを日々考えています。今目の前はどうなってしまうのかと不安に思いますが、きっと新しい未来に向かうのだろうと希望を込めて今回のライブのタイトルを『未来へ』にしました」と語り、「つよがりソレイユ」に加え、松田聖子さんのカバー曲「瑠璃色の地球」や平井堅さんのカバー曲「強くなりたい」など全10曲を熱唱した。

 最後に「奉納ライブということで声を献上したいと思います。また新しい未来へ向かって歩き 出せるように願いを込めて歌います」とオリジナル楽曲「ありがとう」をアカペラで歌い上げ、「一番大事な事は 時がたっても忘れないように自分を応援してくれる人たちに伝えることが私の役割だと思います」とメッセージを贈った。

 初音さんは、10年に放送されたテレビドラマ「秘密」(テレビ朝日系)の主題歌に「つよがりソレイユ」が起用され話題となった。09年から前野さんの教室に通いはじめ、前野さんの描く花の世界観に感銘したという。10年11月には「花といのちの芸術祭 第一回 廻る~circle~」にも参加している。

 前野さんは、ビジネスインストラクターを30歳で辞め、00年から華道草月流を学んだ後、華道教室のスタッフとして勤務。06年に独立し、複合施設「東京ミッドタウン」や「表参道ヒルズ」などの大型花装飾を手がけ、正月、節分などの行事の度に護国寺の本堂に献花奉納を続けている。(毎日新聞デジタル)

アイドル 最新記事